メジャーな作品の次はマイナーな作品ということで、その49は「チュノミョンベイカリー」です。この作品もほとんどリビューされてないと思います。
チュノミョンベイカリー
1999年作品
監督:パク・ホンス
出演:チェ・ミンス、ファン・シネ、イ・ミヨン
【ストーリー】パン職人のノミョン(チェミンス)は小さいながら自分のパン屋を持ち、妻ジョンヒ(ファンシネ)と娘とともに幸せに暮らしていた。ノミョンは最近ジョンヒがため息をよくつくことに気づく。そんなジョンヒを元気付けようと色々と試みるノミョンだったがなかなかうまくいかない。そのうちにジョンヒが明るさを取り戻すが、その原因がどうやら客としてパン屋をよく来るムソク(ヨギュドン)という男であることがわかり、ノミョンはショックを受ける。一方ムソクの妻ヘスク(イミヨン)は毎日パンを買ってくる夫に不審を抱き、パン屋への出入りを禁止してしまう。ノミョンは、またため息をつきはじめたジョンヒが不憫でムソクのパン屋への出入り禁止を解いてもらおうと、ムソクの妻に近づく。何度か合って言葉を交わすうちにノミョンとヘスクの距離も縮まっていく。
【感想】チェミンス、ファンシネ、イミヨンといった豪華キャストに惹かれて観た作品です。特に硬派のイメージがあるチェミンスがコメディを演じているのがユニーク。愛する妻を元気付けようとあれこれ苦心したりヘスクとの密会がバレそうになってアタフタする、フツーのおっちゃんぶりがとっても新鮮です。パン職人ぶりもなかなのものです(かなり練習したらしい)。ファンシネをみるのはこれが初めてだったのですが、独特の雰囲気をもつ美人女優ですね。浮気をするのですが、それがぜんぜんいやらしくないのがイイです。イミヨンも若々しくて素敵。それから妻の浮気相手ムソクを演じたヨギュドンは、なんかへんなおっちゃんやなぁと思っていたら、俳優だけでなく「グリーンフィッシュ」のプロデューサーや「寵愛(原題:美人)」の監督を務めるなど、とても多彩な才能をもつ人だと後でわかりました。ストーリーはスワッピングというと卑猥に聞こえてしまうかもしれませんが、2組の夫婦がそれぞれパートナーをたがえて浮気をする物語です。最後にはちょっとホロッと来る場面もあって、爆笑コメディというよりは、ハートウォーミング系の作品にしあがっています。チェミンスの新しい魅力を観たい方にはおすすめします。
【なあご的おすすめ度】 ★★☆