イム・グォンテク監督100本目の記念作「千年鶴」の主人公にチョジェヒョンが決定したそうです。韓国映画の名作中の名作「西便制」(まだ観てない方はぜひご覧になって下さい、といって私もまだリビューしてませんけど)の続編で、別れた姉を探す弟の物語。姉は「西便制」と同じオジョンヘ。この弟役って当初キムヨンミンがキャスティングされたと聞いてたんですけど。「春夏秋冬そして春」や「受取人不明」のキムヨンミンは私が注目する役者の1人。舞台出身だけあって、その繊細な表現力は素晴らしいと思います。内気で心に秘めたものを持っている弟役にはぴったりだと思ったんですけどねぇ。でも「千年鶴」は製作会社が降りるなど製作が危ぶまれていて、その理由がスターをキャスティングしないから資金が集まらないとうことでしたから、主役に興行俳優を持ってきたのでしょう。でもジェヒョンって今年41歳で姉役のオジョンヘよりも6歳も年上なんですけど。童顔って訳でもないから年下には見えないよなぁ。
確かにイムグォンテク監督の作品は大掛かりなセットやエキストラ動員をするのでお金がかかるのでしょう。だから資金を調達するためにスターのキャスティングが不可欠なのかもしれません。でもチェンカイコーが大作でコケちゃった後に小佳作「北京バイオリン」を取ったように、イムグォンテク監督にも製作費は少なくても心温まる佳作も撮ってほしいんですけど。100本目の記念作じゃだめなのかもね。