学生時代から一度は見たいと思っていたガウディ。その夢が実現したのは20年後でした。といってもバルセロナ実質滞在はわずか1日半ですので、訪問できるところは限られています。公共交通機関を駆使して今回私が回ったのは、グエル公園、カサビセンス(外観のみ)、サンタテレサ学院(外観のみ)、グエル別邸、カサミラ、カサカルベット(外観のみ)、サグラダファミリア教会、カサバトリョの8ヶ所(訪問順)でした。グラナダのアルハンブラ宮殿やセビリアのメスキータなどイスラム文化の遺産を見た後だったので、ガウディがいかにその影響を受けているかがよくわかりました。特に初期の作品であるグエル別邸やカサビセンスは曲線よりもモザイク模様が印象的です(ムデハル様式)。
写真左がタイルが美しいカサビセンス(部分)、右がグエル別邸外観。
今回ラッキーにもグエル別邸に入ることが出来ました。鉄製の竜の門で有名なグエル別邸ですが、ガウディはこの他に門番小屋、厩舎、馬の屋内練習場をデザインしています。門番小屋は人が住んでいて内部見学不可ですが、厩舎と室内練習場はカタルーニャ大学付属のガウディ講座が使用しており、1日4回ガイド付きでのみ内部見学ができるのだそうです。私の場合、12時半ころ門の写真を撮影していたら学芸員さんから「中を見たい?12時15分の回にはだれもいなかったから、ちょっと遅れたということで今からガイドしてもいいよ」と声がかかり、そのまま中へ。だからマンツーマンで、ガウディの世界観を含めた説明をたっぷり聞くことができたし、質問もしほうだいでした。
屋内練習場の外壁(右)と竜の門(左)
ガイドブックにも載ってないガウディデザインの「竜の噴水」の場所も教えてもらいました。
ガウディの人気は高くて、グエル公園、サグラダファミリア教会、内部見学ができるカサミラやカサバトリョはすごい人でした。カサミラは30分以上並んだし、サグラダファミリアは閉館1時間前に行ったらもう塔へのエレベーターには乗れなから(建物保護のため塔に登る人数を制限しているらしい)翌朝9時に来いと言われたもんね。
グエル公園入り口の建物と装飾
サグラダファミリア教会、右は夜景。
カサミラ(外観)と屋上オブジェ
カサバトリョ(外観)と屋上オブジェ
ガウディのデザインって本当に独創的で、なんかヘンだけど素敵なんですよねぇ。ガウディを知るほどにもっと知りたくなって、今回改装中で見学できなかったグエル邸や郊外にある作品、バルセロナの外にある作品も見たくなりました。うん、いつかまた来るぞ!(もしかしてもう20年後だったりして)