私は左利きです。何をするのも左です。日本では子供の頃に矯正された人も多いので私のような完全な左利きはあまり見かけませんが、矯正しない欧米では20人に1人くらいの割合で左利きがいるといいます。周りがみんな右利きだから、たまに同じ左利きの人を見るとその動作に違和感を覚えます。
だから俳優で左利きの人は大変だろうと思います。観客に違和感を与えかねない左利きの動作を完全に封印しなくちゃならないからね。
もしかしたらパクシニャンはもともとは左利きなんじゃないかな。だってちょっとした動作(たとえば腕を組む)に左利きであることがうかがえるもん。そのうち「犯罪の再構成」のプロモで来日するであろうパクシニャンにぜひ聞いてみたい質問です。
逆に左利きの役を右利きの人が演じるのは大変だろうと思います。「スーパースターカムサヨン」で左投手を演じたイボムスが鏡像撮影した(つまりすべて左右逆にして撮影し、後から左右を逆転させた)ことは有名です。ただでさえプロ野球選手という演じるに難しい役ですから、左で本物のように投げることが難しかったのでしょう。
同じく右利きの役者が左利きの役を演じているのがわかるのが「ガン&トークス」。シンヒョンジュンは左利きという設定です。でもオヨンナンに「B型で天パーで左利き・・・」と言われた時に彼が左手で髪を触ろうとする動作以外はすべて右利きの動作です。銃を右にさし、腕時計を左にはめています。ドアの鍵を閉めるのもスプーンやペンを持つのも右です(写真のティーザーポスターでも銃を右手で持ってます)。ウォンビンも1人だけ採血を右腕でしてるから、おそらく左利きの設定でしょう。でも同様にそれ以外は、右で銃を撃ち、スプーンや携帯電話を右で持つなど、明らかに右利きの動作です(同写真参照)。左利きの私の目からみるとちょっと不自然。こんなところにひっかかりを感じるのは私だけかな?でも、こんな視点で作品を見返すと結構面白いですよ。さあさ、皆さん、さっそく「ガン&トークス」を観直してみましょう。