イマドキの韓国映画を一緒に楽しみましょう!
by なあご
【なあご的おすすめ度】
★:駄作。観る必要なし
★★:フツーにおすすめ
★★★:かなりおすすめ
★★★★:絶対見逃すな!
★★★★★:別格です
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<   2007年 06月 ( 11 )   > この月の画像一覧
今年のシネマコリアのラインナップ
韓国映画ファンの夏のお楽しみ、シネマコリアのラインナップが発表になりました。今年は「ホリデー」「優雅な世界」「青燕」「古い庭園」の4本。
シネマコリアは例年、ハートウォーミングな作品やコメディを多く上映してきましたが、今年はまたシリアスで重い作品ばかりですねぇ。私は全て鑑賞済です。

「ホリデー」
ソウルオリンピックが開催された年に脱獄してソウルに潜伏し、市民を不安がらせた脱獄囚たちと彼らを取り巻く人たちの実話ドラマ。脱獄囚が叫んだ“有銭無罪、無銭有罪”が流行語にもなったそうです。それを演じるのはイソンジェ。チェミンス共演です。これは近々リビュー予定です。

「青燕」
韓国人女性飛行士第一号になった女性の物語。この作品はこのブログでも製作段階から何度も取り上げました。昨年の東京国際映画祭で上映されているので、何を今更って感じもなきにしもあらずですねぇ。飛行士役はチャンジニョン、彼女の恋人役にキムジュヒョク。リビューはしてませんが、もちろん私はDVDも持ってますし、東京国際で日本語字幕付で観ました。

「古い庭園」
民主化運動に身を投じた青年と彼を愛しぬく女の物語。主演はヨムジョンアとチジニ。イムサンス監督が当時の様子を再現しながら丁寧に描いています。今年の全州国際映画祭にて英語字幕付で鑑賞しました。その時は監督の1時間以上に渡るトークショー付でした。これも近々リビューしますね。

「優雅な世界」ソンガンホ主演。ヤクザ組織に身をおきつつも、優雅な生活を夢見る男の物語。5月の訪韓で観ました。でも字幕ナシだったので、日本語字幕付での上映は嬉しいです。

私の希望は「息子」と「覆面ダルホ」だったんだけどなぁ。
「息子」はやっぱりみちのく(ミステリー映画祭)でしょうか。もしそうなら、チャンジンが舞台挨拶を行うならもちろん、チャンジンが来なくて「息子」の上映だけでも盛岡に行きたいですねぇ。釜山国際映画祭とバッティングしないといいなぁ。

みなさん、シリアスモノが好きな人はともかく、この4本を続けてみたら、きっとドヨーンと気持ちが沈んでしまう可能性があるので、注意しましょうね。

<7月7日追記>
シネマコリアでの「優雅な世界」の上映は中止だそうです。
上記の通り、上映予定4作品の中で一番観たい作品だったので、残念です。あー、観るものがなくなっちゃった。このために予定を繰り上げて帰国するようなもんだったんだけどなぁ。
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by nakaenoguchi | 2007-06-29 22:03 | 韓国映画の話題
韓国映画リビュー その201 「私の生涯で最も美しい1週間」
b0038222_17402584.jpg最新作ばかりだと「観てないからコメントできないよ」と言われそうなので、韓国映画リビューの201本目は、2005年に公開になった「私の生涯で最も美しい1週間」にしました。

私の生涯で最も美しい1週間
2005年作品
監督:ミン・ギュドン
出演:チュ・ヒョン、オ・ミヒ、ソ・ヨンヒ、
    イム・チャンジョン、チョン・ホジン、
    キム・スロ、キム・テヒョン、オム・ジョンファ、
    ファン・ジョンミン、ユン・ジンソ、
    チョン・ギョンホ

【ストーリー】シネコンへの建てかえを計画している映画館主のマンチョル(チュヒョン)は映画館の前でコーヒーショップを開いているソンヒ(オミヒ)に好意を寄せているが、会えばいつも憎まれ口を叩いてしまう。そこにやって来たチャンフ(イムチャンジョン)は街や電車の中で小物を売りあるいており、毎日借金返済をせまる電話に悩まされている。愛する妻ソネ(ソヨンヒ)は彼が普通の勤め人だと思っている。彼に借金の催促をするサラ金業者のソンウォン(キムスロ)は元バスケットボール選手で、テレビ番組で病院のベッドに横たわる女の子が自分を名指しして助けてほしいと呼びかけているのを見て驚く。芸能プロダクション社長のジェギョン(チョンホジン)は妻と離婚し子供を引き取った。家政婦を募集したところ、若い男テヒョン(キムテヒョン)がやってきた。その離婚した彼の妻ユジョン(オムジョンファ)は精神科医をしており、テレビの討論番組でパネラーの1人で刑事のドゥチョル(ファンジョンミン)をとっちめる。修道女見習いをしているスギョン(ユンジンソ)はアイドル歌手ジョンフン(チョンギョンホ)にあこがれているが、その思いが届かないのを悔やんでついには自殺を図る。
   
【感想】6つのサブストーリーから成るオムニバスと思いきや、それらのサブストーリーが同時進行し、しかもかなり絡み合って1つのストーリーを構成しています。6話X2人=12人と主役級の登場人物が多い。そのバックグラウンドの説明だけでも大変で、しかも場面転換も頻繁にあり、ともすればわかりにくくなりがちなストーリーをしっかりまとめてあげているところがミンギュドンの監督としての力量と脚本の上手さでしょうか。それぞれのキャラクターが際立っているから混同して混乱することはありません。各役のイメージが役者に合っているというか、各役者がキャラクターをきっちり自分に引き寄せています。訛ある泥臭い刑事にファンジョンミンはぴったりだし、その相手の気の強い精神科医のオムジョンファもしかり。情けない男のイムチャンジョンも猟奇的不思議ガールのユンジンソも、ケチで口うるさいオヤジのチュヒョンも、夢見るおばさんのオミヒも、クールな芸能プロダクション社長のチョンホジンもぴったりはまっています。2人の子役もうまい。役者の中でも特に印象的だったのが家政夫役を演じたキムテヒョンでした。「回し蹴り」とも「青燕」とも「放課後の屋上」とも違ったキャラを繊細に演じていて新鮮でした。ただ、手法は素晴らしいとは思うけど、やっぱり各話とも深く掘り下げられてない感じはします。だから登場人物にどっぷり感情移入できたわけでも心を激しく揺さぶられたわけでもなく、物足りなさが残りました。短編映画のような鮮やかさはあるけどね。同じような構成の「サッドムービー」とよく比較されますが、私の印象は“甲乙付け難い”ってとこかな。

【なあご的おすすめ度】 ★★☆
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by nakaenoguchi | 2007-06-29 17:41 | 201.私の生涯で最も美しい1週間
やっと200本
韓国映画のリビューがやっと200本に達しました。100本目を2005年7月にUPした後、200本まで2年近くかかったことになります。ふぅ、長かったですねぇ。これを期に、今まで観た韓国映画のリストを更新してみたら、420本になってました。ということは観たのにリビューを書かなかった作品が220本あるってことね。いかんなぁ。最近は2度くらい観ないとリビューが書けなくてね。劇場で観る時はよっぽど気に入った作品でない限り1回しかみないのでリビューを書くに至らない、という場合が多いですね。最近書いているのは、5月の訪韓でDVDをゲットしてきた作品で、2回は観なおしてます。2回目に観た印象が1回目と異なることもあるのでね。

200本目のリビューは「京義線」にしました。チョンジュでのティーチインにはパクフンシク監督とキムガンウ、ソンテヨンが登壇したのですが、通訳がいなかったので話している内容はわからず(涙)。パクフンシク監督のお嬢さんも来ていて、客席から「ガンウ兄ちゃん、ファイティン!」と何度も声をかけていたのがほほえましかったです。

ブログを始めて3年8ヶ月。よくここまで続けて来られたなぁと自分でも思います。それも韓国映画という軸がブレずにね。これもコメントを下さるみなさんのおかげです。ブログの更新を重荷に感じたときもありましたが、みなさんの励ましのおかげで、今は楽しんでUPしています。
みなさま、これからもどうぞ宜しくお願いします。

なあご@ナクルINケニア
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by nakaenoguchi | 2007-06-22 22:51 | 韓国映画に関係ない話題&伝言板
韓国映画リビュー その200 「京義線」
b0038222_22291752.jpg韓国映画リビューの200本目を何にしようかと迷いましたが、他の人が手をつけてない作品ということで、チョンジュで観てきた「京義線」にしました。韓国では5月10日に公開になりました。

京義線
2007年作品
監督:パク・フンシク
出演:キム・ガンウ、ソン・テヨン

【ストーリー】地下鉄の運転手は1日中暗いトンネルの中で孤独に仕事をし、何があっても時間通りに運行することが要求される職業。勤務時間は不規則で夜勤もあれば早朝の勤務もある。そんなストレスの多い仕事を誠実にこなすマンス(キムガンウ)は、知らない女性から差し入れをもらうようになる。彼が運転する電車が何時にその駅に到着するか同僚でさえ把握していないというのに、どうして彼女がその時刻にいつもホームにいるか不思議がるマンスだったが、いつしかそれが彼の励みになる。一方、大学に勤めるハンナ(ソンテヨン)は才色兼備の研究者。仕事は順調だが、彼女には悩みがあった。同じ研究室の教授と不倫関係にあり、それがずるずると続いていた。満たされない思いを常に抱いているのにそれを言い出せない、関係を清算する勇気もない。ハンナは意を決して、彼に自分の誕生日に夜も一緒に過ごしたいと頼む。ところが当日、彼の妻が押しかけてきて、彼女を辱めるのだった。意気消沈した彼女は1人で京義線に乗り込む。列車への飛び込み自殺を目の当たりにしてショックを受けたマンスもまた、特別休暇をもらい京義線に乗り込む。

【感想】不倫から抜け出せないで悩んでいる女性と、自殺を目の当たりにしたことで心に深い傷を負った男性が心を寄せ合うストーリー。よくありそうな話ですが、2人のストーリーが別々に進行し、彼らが会うのがラスト近くになってからというところがユニーク。だからドラマチックなロマンスを期待すると肩透かしをくらうかもしれません。京義線は北朝鮮に続く路線で、線路があっても列車は途中までしか行けません。終着駅のイムジンガン駅の雪降る夜は閑散としてとても物悲しい。そこで2人は出会います。そんな京義線に主人公2人の心情を重ね合わせているんですね。「逆転の名手」のパクフンシク監督はセリフをそぎ落とし、アップを多用して2人の表情を丁寧にとらえています。地下鉄運転手の孤独と苦悩がよく描かれています。それを演じるキムガンウも好演。ソンテヨンも表面では明るく振舞いながら、実は悩み疲れてボロボロになった女をしっとりと演じていて好感が持てます。その不倫相手が「江原道の力」や「私の頭の中の消しゴム」でも不倫してたペクチョンハクというところに笑っちゃったけどね。アート系のカラーが色濃く出ている作品で、好き嫌いはあるでしょうが、余韻を残したラストを含めて、私は結構気に入りました。

【なあご的おすすめ度】 ★★★
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by nakaenoguchi | 2007-06-22 22:29 | 200.京義線
韓国映画リビュー その199 「ハーブ」
b0038222_18191961.jpg韓国映画リビューその199はカンヘジョンが「トンマッコル」に続き知的障害を持つ少女を演じたことで話題になった「ハーブ」です。

ハーブ
2007年作品
監督:ホ・インム
出演:カン・ヘジョン、ペ・ジョンオク、チョン・ギョンホ

【ストーリー】母(ぺジョンオク)と暮らすサンウン(カンヘジョン)は20歳になったばかり。見かけは立派な大人だが、知能は7歳レベルで子供たちとばかり遊んでいる。おとぎ話が大好きな彼女はいつか王子様が現れることを信じている。街で着ぐるみから姿を現した警察官のジョンボム(チョンギョンホ)を見たサンウンは、彼こそ王子様だと確信する。事情を知らないジョンボムもサンウンの笑顔に魅せられて、2人の付き合いが始まる。ところがデートの最中、ジョンボムは彼女の障害者カードを偶然見つけてショックを受ける。サンウンとの距離を置こうとしたジョンボムだが、彼女の一途なアプローチと純真な心に触れて「もう会わない」という前言を撤回するのだった。その頃、フラワーショップを経営する母ヒョンスクにも重大事が起こっていた。

【感想】「マラソン」「キボンさん」など知的障害者を主人公に据えた作品がこのごろ続いていますが、本作はその恋愛を扱ってるところがちょっと目新しい。でもそれは前半で、後半はサンウンと母親の話に中心が移ります。ペジョンオクが、障害者を持つ母親の心情を丁寧に表現しています。でも「アンニョン、兄ちゃん(邦題:奇跡の夏)」とかなりイメージが重なるなぁ。主人公のカンヘジョンは予想通りの貫禄の演技。でもなぜかサンウンにも母親にも感情移入が出来なかったんですよねぇ。この作品、後半は泣かせ所が随所にあるんですが、私はぜーんぜん泣けませんでした。2人の演技が上手すぎて圧倒されてしまったからかなぁ。それとも後半に難病が出てきてありきたりのストーリーになっていったからかなぁ。とにかく似たような作品が続いたので、新鮮味に欠けることは確かです。この系統の作品が好きな人にはいいかもしれないけどね。そもそもなんで知的障害者を扱った作品はみんな片親なんでしょう。そのほうがドラマチックだからかな。しかもそれは父親じゃなくて母親。子供との絆は父親よりも生んだ母親とのほうがが強いということなのかしら。それとも子供の面倒をみるのは母親という社会通念があるからかしら。いずれにせよ、私にとって本作は“泣けないメロ”でした。

【なあご的おすすめ度】 ★☆
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by nakaenoguchi | 2007-06-17 18:20 | 199.ハーブ
韓国映画リビュー その198 「韓半島」
b0038222_14133741.jpg韓国映画リビューその198は「シルミド」のカンウソクが監督したブロックバスター作品「韓半島」です。

韓半島
2006年作品
監督:カン・ウソク
出演:チョ・ジェヒョン、チャ・インピョ、
    アン・ソンギ、ムン・ソングン

【ストーリー】2007年、南北朝鮮の関係は急速に改善し、統一に向けた第一歩として両国を貫く京義線の運行が再開されることになる。しかし開通式に招待された外国人招待客は全て欠席。今まさに開通式を始めようとした韓国大統領(アンソンギ)のもとに、日本が100年前に朝鮮政府と取り交わした公文書を盾に京義鉄道の所有権を主張しているとの連絡が入る。さらに日本は在韓日本企業の引き上げや円借款の凍結を持ち出して韓国に圧力をかけてくる。アメリカ政府も日本を支持し、中国やロシア政府も急速な統一を望まないとの声明を発表、韓国政府は窮地に立たされる。李朝末期、高宗が日本の侵略を防ぐためににせの国璽(国家文書に押される印)を作り、意に染まない公文書に使用したと主張する歴史学者ミンジェ(チョジェヒョン)は、この公文書に押された国璽も偽物であると主張する。大統領はそれが問題解決の突破口になると確信し、彼に本物の国璽を探すよう命じる。

【感想】なんともお寒いポリティカルスリラーです。日本が今さら京義鉄道の所有権を主張して韓国にプレッシャーをかける、それを諸国が支持する、というそもそもの設定に無理がありすぎますよ。それに加えて、日本の外務大臣や大使が外交交渉の席で韓国語で発言する、大統領が世論を気にせず自分の信念で突っ走る、日本と一触即発になる前に他国に訴えるなどの外交努力をしない、などなど突っ込みどころが満載。100年前の李朝高宗時代と現代とをシンクロさせて描いたところがこの作品のミソで、そうするために現代を100年前と似た設定にしなければならなかったんでしょうが、それにしてもリアリティがないなぁ。日本を徹底的に悪者にした、日本人が観たらムカッと来るようなストーリーですが、韓国の人はこの作品を観て胸をスカッとさせるのでしょうか、それほど日本に対する恨みの根は深いんでしょうか、ちょっと不安になりました。もちろん、カンウソクらしい撮影の上手さは随所に見られます。エキストラを動員したシーンも見事です。ただ、ドラマチックすぎてわざとらしいと感じるところもあるし、役のイメージは合ってるのに演技がしっくり来てないところ(人)もありますねぇ。役者の中ではムンソングンの演技が出色でした。大統領と対立する現実派の首相を渋くかつ緻密に演じています。特にラストはカッコよかったぁ。良し悪しありますが、総合して普通以上には評価できませんね。こうなったらコメディとして笑うしかないかな。

【なあご的おすすめ度】 ★★
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by nakaenoguchi | 2007-06-14 14:15 | 198.韓半島
韓国映画リビュー その197 「羽」
b0038222_15421988.gif韓国映画リビューその197は「蜘蛛の森」や「マジシャンズ」が日本でも公開になったソンイルゴン監督の「羽」です。


2005年作品
監督:ソン・イルゴン
出演:チャン・ヒョンソン、イ・ソヨン

【ストーリー】映画監督のヒョンソン(チャンヒョンソン)は次回作のシナリオを光州で書いていたが、突然思い立ってウドに向かう。ウドには10年前に1度行ったことがあり、その時一緒だった恋人と10年後の同じ日にそこでまた会おうと約束したのを思い出したからだった。彼女はその後ピアノを勉強するためにドイツに旅立ち、その後ドイツ人の作曲家と結婚するとの絵葉書が届いていた。10年前に泊まったウドの宿は改装されてはいるものの、同じ場所にあった。そこを切り盛りする若い女性ソヨン(イソヨン)は素直で明るい女性で、妻がいなくなってから一言も喋ら喋らなくなった叔父の面倒もみていた。約束した日は10年前と同じく大荒れの天気だった。フェリーも欠航しそうなその日に、ヒョンソンのもとに差出人がわからない荷物が届く。それはピアノだった。

【感想】低気圧の高潮の中、岸壁に打ち寄せる波にさらされながらタンゴを踊る若く美しい女性、その髪にさした孔雀の羽が風に揺れている、という印象的なシーンで始まりまるこの作品、30代の男性とその1回りも下の女性とのロマンス物語で、ストーリーはとても単純なんですけど、詩的というか情緒的というか幻想的というか、何とも不思議な印象を受けました。何気ない日常シーンに織り込まれる非日常、たとえば、草原にぽつんと置かれたピアノ、官能的なタンゴ、岩場をうろつく孔雀、陸に上がった船で釣りをする無口な男など、ウドの美しい自然とも調和したそれらのシーンが、独特の雰囲気を作り出しています。台風前のもやもやしたそれでいてどこかわくわくするような雰囲気もでてるなぁ。ソンイルゴン監督がロマンスを撮るとこんな作品になるのね。映画監督役は舞台出身のチャンヒョンソン。遠くを見つめる目、ふっと微笑んだ顔、うーん、かなりカッコイイ。お相手はイソヨン。ま真っ直ぐな女性をぴったりに演じています。タンゴもなかなかです。淡々としたストーリーで強く訴えかけるものがないのになぜか後を引く、そんな作品ですので、みなさんぜひ一度おためしあれ。

【なあご的おすすめ度】 ★★★☆
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by nakaenoguchi | 2007-06-12 15:44 | 197.羽
韓国映画リビュー その196 「ラジオスター」
b0038222_23124469.jpgどんどん韓国映画のリビューを続けます。祝!アンソンギ先生、大鐘賞主演男優賞受賞!ということで、196本目は、「ラジオスター」です。青龍賞も先生とパクチュンフの共同受賞でしたねぇ。メガホンを取ったのは「王の男」のイジュニク。7月の福岡アジア映画祭で上映されます。

ラジオスター
2006年作品
監督:イ・ジュニク
出演:パク・チュンフン、アン・ソンギ

【ストーリー】ロック歌手のチェゴン(パクチュンフン)は1988年に歌謡大賞を受賞して名実ともにトップスターとなったが、その後飲酒運転や傷害事件、薬物服用などの問題を起こして人気が急降下し、今や場末のカフェで歌うくらいしか仕事がない。それでもプライドは高く、カフェでもう1曲歌えと要求した客といざこざを起こしたことでオーナーとケンカになって警察に連行される。デビュー前から彼と行動をともにしてきたマネージャーのミンス(アンソンギ)は、その示談金を工面しようと奔走し、やっとのことでMBCの放送局長からチェゴンがヨンウォル支局でラジオDJをするという条件で示談金を得る。ヨンウォルのMBCラジオ局はすでに統合が決まっており、機材はホコリを被っているし、担当ディレクターは他局で問題を起こして左遷されてきた女性だった。チェゴンも全くやる気がなく、番組内容を無視してやりたい放題。ある日、たまたまコーヒーを配達してきた喫茶店の女店員を番組に出演させる。彼女が故郷の母親に対して涙ながらに語りかけるのを聞いた視聴者が感動し、これがきっかけでチェゴンの番組は次第に人気を得るようになる。

【感想】これを最初にソウルで字幕なしで観た時、横柄なチェゴンが急に態度を改めるのがどうもしっくりこなくて、そのきっかけになったタバンの女性の語りが知りたかったのですが、英語字幕で観てちょっとは理解したものの、まだチェゴンの豹変が納得いかないんですよねぇ。まあ、そうはいってもちょっとありきたりのストーリーをそつなくまとめて、最後にはホロっとこさせるあたりはさすがイジュニク監督。アンソンギ先生もパクチュンフンもベテランの味を出していますし、イーストリバーというバンドとして登場した若者たちもいい。彼らの歌にのせて映し出されたヨンウォルの風景が美しいのが特に印象に残りました。ハートウォーミングストーリーの王道といった感じですが、ハラハラもビックリもドンデンもないので、正直言って私は物足りなさを感じました。でもそこはイジュニクXアンソンギ&パクチュンフン、標準以上のレベルであることは間違いないです。

【なあご的おすすめ度】 ★★☆
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by nakaenoguchi | 2007-06-09 23:13 | 196.ラジオスター
韓国映画リビュー その195 「息子」
b0038222_16385042.jpg韓国映画リビューの195本目は、チャンジン監督の最新作「息子」です。字幕ナシでの鑑賞なのでドラフト(草案)です。

息子
2007年作品
監督:チャン・ジン
出演:チャ・スンウォン、リュ・ドクファン

【ストーリー】無期懲役の刑で服役するカンシク(チャスンウォン)はその模範的な行動が認められ、15年ぶりに1日だけ外出が許可される。彼には母親と赤ん坊の時にしか会ったことがない息子ジュンソクがおり、2人に一言でいいから謝りたいとカンシクは思っていた。不安と期待を胸に家を訪ねたカンシクは母親がボケて彼を認識できないことを知る。カンシクは息子を彼が通う高校に迎えに行き、2人は一緒に家に帰る。ジュンソクのボケている母親の世話をする姿に申し訳なく思ったり、高校生なのにお酒を一気に飲み干す姿に驚いたりするカンシクだったが、2人の間にはぎこちなさが続く。その夜、みなが寝静まった頃、カンシクはジュンソクを散歩に誘う。

【感想】ストーリーだけ読むとありきたりなお涙頂戴映画っぽいでしょ。でもそれがチャンジンの手にかかると、ひとひねりもふたひねりもある面白い作品になるんだなぁ。もちろんベースはメロなんですけど、“電線ギャグ”(チャンジン独特のベタなギャグのこと)も所々に散りばめられてます。特に雁の一家の会話にはチャンジン作品お馴染みの役者たちが声で出演して爆笑を誘います。そして、後半のドンデン返し。これがすごく鮮やかで、さすがチャンジン!と思いました。ラストも彼らしくまとめていて、ファンにはたまりません。チャスンウォンはメロ演技もコメディ演技もどちらも上手く、シーン途中でのメロモードからコメディモードへの急な切り替えも無理なくこなしています。“濃いキャラのオヤジ”として今回も良い味出してますヮ。リュドクファン君はとにかくかわいい。その凛とした姿、あどけなさと大人っぽさが混在する表情、澄んだまなざしに、すっかり心を持っていかれました(笑)。本作は笑えて泣けて心が温かくなってと、とにかく素晴らしく、私が今回の訪韓で観た30作品の中でもダントツトップでした。字幕なしでの鑑賞なのにこんなに褒めちゃっていいのかなぁ、これを読んだ人が先入観を持ってしまわないかなぁ、と心配しつつも、やっぱりこれは傑作だと思う私なのでした。チャンジン作品を好きでない人は、★をひとつふたつ差し引いて考えて下さいね(笑)。

【なあご的おすすめ度】 ★★★★★
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by nakaenoguchi | 2007-06-08 16:41 | 195.息子
訪韓レポート③大鐘賞エントリー作品上映会
韓国のアカデミー賞と言われる大鐘賞。今年は6月8日に受賞式があります。それに先立ちエントリー作品が5月1日から31日まで、ヨイド特設舞台で野外上映されていました(無料)。この催しはソウルハイフェスティバルの一環として行わるということでしたが、HPには上映が開始された5月1日以降も19:00~23:00に2作品上映という情報しかなかなく、しかたなく当日6時に会場に行ってみました。そしたら立派なプログラムがタダで配布されてるじゃないですか。それによると、開始は19:30からで(確かに19:00じゃまだ明るいもんなぁ)、大鐘賞にエントリーされた66作品のうち、31作品が日替わりで上映されるということがわかりました。私が行った5月3日は「少女X少女」と「ひまわり」の上映。しかも上映前には監督の舞台挨拶&ティーチインがありました。あらなんて豪華。それなのに、観客はわずか20~30人。1000席近くはあるのに。ティーチインは質問者がサクラだったのが笑えました(あらかじめ仕込まれてることは事前にマイクを持ってるのですぐにわかった)。当日、漢江のほとりは風が強く夜はかなり冷え込んで、「ひまわり」はカンソッポム監督の舞台挨拶を見たあと本編はパスして(だってDVD持ってるんだもん、まだ観てないけど)ホテルに戻りました。この上映会、5月6日(日)にも行って「美女はつらいの」と「ウリハッキョ」をみましたが、日が完全に暮れるまで延々ティーチインをしていて、2本目の「ウリハッキョ」は22:15上映開始。結局終電が心配で30分ほどしか観られませんでした。
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(写真中央が「美女はつらいの」のキムヨンハ監督、右が「ウリハッキョ」のキムミョンジュン監督)

りっぱなプログラムの無料配布、巨大スクリーンと豪華な舞台・照明・音響設備、1000近くはある座席、プロの司会者、監督のティーチインなど、お金をかけてる半面、事前宣伝の手薄さ、終電を気にしない上映スケジューなど、観客をホントに呼びたいのかと疑ってしまうような運営姿勢は、いかにもお役所仕事だなぁと感じました。“大鐘賞映画祭は、今年44回目を迎え 「観客により近く」を宣言し、映画関係者ばかりの宴ではなく、市民が一緒に参加する文化の祭りとして開催される”と記事にあったんだけどなぁ(笑)。

さてさて、6月8日の大鐘賞はどの作品、どの役者、どの監督に与えられるのでしょうか。作品賞の本命は「怪物」かな?そういえばこの上映会のオープニングを華々しく飾ったのは「怪物」でしたねぇ。でも「美女はつらいの」という可能性もあるかも。
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by nakaenoguchi | 2007-06-05 14:34 | 韓国映画の話題


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54.箪笥
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56.男の香り
57.達磨よ、遊ぼう
58.リザレクション
59.霊
60.花嫁はギャングスター2
61.チャグィモ
62.アイアン・パーム
63.バンジージャンプをする
64.同い年の家庭教師
65.マルジュク通り残酷史
66.春香伝
67.口笛姫
68.ゴースト・タクシー
69.風林高
70.悪い男
71.欲望
72.ひとまず走れ
73.阿羅漢
74.鏡の中へ
75.魚座
76.サマリア
77.神父修行
78.シシルリ2Km
79.空き家
80.ドンテルパパ
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82.回し蹴り
83.フェイス
84.R-ポイント
85.カム・サヨン
86.幽霊が住む
87.八月のクリスマス
88.イルマーレ
89.猟奇的な彼女
90.ラブストーリー
91.ホワイトバレンタイン
92.君の中のブルー
93.灼熱の屋上
未分類
94.ディープブルーナイト
95.下流人生
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97.あの島に行きたい
98.女子高生、嫁に行く
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101.ドクターK
102.B型の彼氏
103.銀粧刀
104.光復節特赦
105.魔法の性
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107.サマータイム
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109.ふざけるな
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111.黄山ヶ原
112.足長おじさん
113.達磨よ、ソウルへ行こう
114.男物語
115.マイブラザー
116.公共の敵2
117.潜伏勤務
118.美術館の隣の動物園
119.ダイバッド
120.ムーダン
121.地球を守れ!
122.シンソッキブルース
123.オー!ブラザース
124.その時、その人々
125.家族
126.蝶
127.江原道の力
128.ベサメムーチョ
129.恋愛の目的
130.若い男
131.葱をサクサク、卵をパカッ
132.夢精期
133.緑の椅子
134.4月の雪
135.ダンサーの純情
136.孤独がもがく時
137.受取人不明
138.公共の敵
139.送還日記
140.連理の枝
141.殺人の追憶
142.甘い人生
143.王の男
144.アガタ
145.南極日誌
146.シルミド
147.生産的活動・私の30回目の
148.Coma
149.ロマンス
150.デイジー
151.野獣と美女
152.インフルエンザ
153.夢中人
154.ショーショーショー
155.春の日のクマは好きですか?
156.私の結婚遠征記
157.How Does the Bli
158. The Eyes
159.美しき野獣
160.アンニョン、兄ちゃん
161.拍手する時に去れ
162.女、チョンヘ
163.Mr.主婦クイズ王
164.愛を逃す
165.怪物
166.波浪注意報
167.トンマッコルへようこそ
168.天軍
169.支離滅裂
170.コチョルのために
171. 愛してる、マルスンさん
172.多細胞少女
173.離れの客とお母さん
174.天下壮士マドンナ
175.私たちの幸せな時間
176.相棒
177.インシャラ
178.とかげ
179.Mr.ソクラテス
180.百万長者の初恋
181.ラブトーク
182.マパド
183.親知らず
184.恋愛、その耐え難き軽さ
185.情け容赦なし
186.師の恩
187. 恋愛術士
188.堤防伝説
189.海賊、ディスコ王になる
190.ホロビッツのために
191.シュロの木の森
192.美女はつらいの
193.オールドミスダイアリー
194.愛する時に話すこと
195.息子
196.ラジオスター
197.羽
198.韓半島
199.ハーブ
200.京義線
201.私の生涯で最も美しい1週間
202.Mr.ロビンの口説き方
203.肝っ玉家族
204.古い庭園
205.いかさま師
206.組暴の妻3
207.宿命
208.ワンスアポンアタイム
209.ララ・サンシャイン
210.角砂糖
211.今、愛している人と暮ら
212.走れ自転車
213.正しく生きよう
214.セブンデイズ
215.悲夢
216.ラジオデイズ
217.アンティーク
218.追撃者
219.その男の本198ページ
220.純情漫画
221.美人図
222.カンチョルジュン
223.たちまわLee
224.影の殺人
225.失踪
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