イマドキの韓国映画を一緒に楽しみましょう!
by なあご
【なあご的おすすめ度】
★:駄作。観る必要なし
★★:フツーにおすすめ
★★★:かなりおすすめ
★★★★:絶対見逃すな!
★★★★★:別格です
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韓国映画リビュー その191 「シュロの木の森」
b0038222_1943395.jpg韓国映画リビューの191本目は今月初めにDVDが日本で発売になった「シュロの木の森」です。

シュロの木の森(邦題:愛の傷)
2005年作品
監督:ユ・サンウク
出演:キム・ミンジョン、キム・ユミ、チョ・ウンスク

【ストーリー】商業特許の分野で活躍が最も期待されている若手弁護士の1人、インソ(キムミンジョン)は大学で講義をするためにカンヌンに向かう。そのバスを止めて強引に乗って来たのは、彼が前日に見合いをしたソンジュだった。しつこく付きまとう彼女にインソは忘れられない昔の恋愛話を聞かせる。2年前、特許権訴訟の顧問弁護士としてコジュドにある造船所に赴いたインソは、男たちに混じって現場で働く女性、ファヨン(キムユミ)と出会う。飲み会の後にインソを送るように命じられたファヨンは、その途中で彼からこの島に滞在する1年間の期間限定で付き合わないかと言われる。しかも去り際に小切手を渡され、ファヨンの自尊心は傷つく。その憂さを晴らすように翌日酒を浴びるほど飲んだファヨンは、結局インソに送ってもらう羽目になる。彼女を背負って丘を上り下りしてインソがやっと辿り着いた家はシュロの木で囲まれていた。そこで彼女の祖母ポンエ(チョウンスク)からそのシュロにまつわる話を聞く。30年ほど前、ポンエはある漁師の元に嫁いでくる。夫は再婚で、ポンエと2歳しか違わない娘チョンスン(キムユミ2役)がいた。

【感想】物語は、現在と、インソが語る2年前の回想シーンと、その中でポンエが語る30年前の回想シーンの3重構造になっています。そこがユニークで、それは悪くはないんだけど、全体的に内容が中途半端な気がします。30年前の回想シーンは祖母と母との関係に重点が置かれており、シュロが出てくるのはホントに最後のほう。だから2人がそこまでしてシュロにこだわる理由の説明が弱い。2年前の回想シーンでは、インソがファヨンを置いてソウルに戻ってきてしまう理由に説得力がない。なんかプロローグに比べて“母子3代に渡る悲しい恋”というメインのパートが短すぎる感じがするんです。監督が自分の心の故郷と呼ぶコジュドの風景は確かに素晴らしいです。ただ、満開の菜の花や整然と並ぶ水仙など、わざとらしい感じする部分もあります。キムミンジョンはかなりカッコ良く撮れてますから、ファンは必見でしょう。キムユミはキャラクターも年齢も異なる2人を上手に演じ分けてています。チョウンスクの老け役はちょっと無理があるのでこの部分だけ別の人にしても良かった気がします。韓国映画にありがちなメロですが、かといってドラマのように運命が激しく絡まっているわけではないところは映画らしいと言えるかもね。

【なあご的おすすめ度】 ★★
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by nakaenoguchi | 2007-02-24 19:05 | 191.シュロの木の森
韓国映画リビュー その190 「ホロビッツのために」
b0038222_1646725.jpg韓国映画リビューの190本目は昨年公開された「ホロビッツのために」です。

ホロビッツのために
2006年作品
監督:クォン・ヒョンジン
出演:オム・ジョンファ、シン・ウィジェ、
    パク・ヨンウ

【ストーリー】世界中を演奏旅行で回るような有名ピアニストになるのが夢だったジス(オムジョンファ)は、その夢やぶれてある小さな街にピアノ教室を開くことになる。その引越しの最中に荷物の中からメトロノームを盗んで逃げる男の子がいた。彼の名はギョンミン(シンウィジェ)。近所でも有名な悪がきで、ジスが苦労して貼ったピアノ教室の案内を片っ端から剥がしたのも彼だった。ギョンミンは両親を交通事故で亡くし祖母に育てられていたが、ひょんなことからジスが彼の面倒を看る事になってしまう。偶然に彼のピアノの才能を見出したジスは、それなら偉大なピアニストをそだてた先生として注目を浴びようと、彼のレッスンに夢中になる。コンテストに出場することになったギョンミンだが、本番の舞台でスポットライトをあびた瞬間に、事故にあった時のことを思い出してその場にうづくまってしまう。そんなギョンミンを会場から連れ出したジスは、彼に冷たくあたるのだった。

【感想】夢破れて心に傷を負った女性と両親をなくした少年とが次第に心を通わせ師匠と弟子の枠を超えて情を通じてゆく過程をしっとりと描いています。泣かせるストーリーだとわかっていたのに最後にはまんまと号泣してしまいました。情に訴えるのがうまい韓国映画ならではの、心にしみる作品ですねぇ。オムジョンファは希望が叶わなかった女性の屈折した心理までよく表現しています。ピアノ演奏シーンも問題なし。特に「革命」の演奏はお見事でした(「少女に何が起こったか」のキョンキョンよりずーっとうまい!)。ジスに見出されるピアニストの卵役のシンウィジェ君は、演技はそれほど上手くないですが、演奏のリアリティは素晴らしいです。パクヨンウはヘラヘラ笑いを含めて、キャラをよく消化してました。映像は一言で言ってオーソドックス。奇をてらったショットなどなく、だからこそ登場人物の心情がストレートに伝わってきます。圧巻だったのはラストのコンサートシーン。かなりお金をかけてます。そのせいか、ちょっと長すぎる気がしないでもないですが。同じ子供の音楽教育を扱った作品としてチェンカイコー監督の「北京バイオリン」があります。演技よりも演奏のリアリティを追及して少年を選んだという点も共通しています。ストーリー展開も結末も違うので一概に比較は難しいですが、主人公の男の子の成長を、急速に変わり行く北京という街を舞台に、新しいものと古いもの、金持ちと貧乏人、都会と田舎(あるいは下町)という対比の中でを描いてる「北京バイオリン」のほうがスケール大きい気がします。もちろんもちろん本作が良くないという訳ではありません。泣くなら「ホロビッツ」です(笑)。とにかく心にしみる佳作ですので、機会があったらぜひ鑑賞してみて下さい。

【なあご的おすすめ度】 ★★★☆
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by nakaenoguchi | 2007-02-24 16:46 | 190.ホロビッツのために
韓国映画リビュー その189 「海賊、ディスコ王になる」
b0038222_14485750.jpg最新作が続いたので、リビューの189本目は、ちょっと前の作品、「海賊、ディスコ王になる」にしました。

海賊、ディスコ王になる
2002年作品
監督:キム・ドンウォン
出演:イ・ジョンジン、イム・チャンジョン、ヤン・ドングン

【ストーリー】ソウルのとある街に住むヘジョク/海賊(イジョンジン)、ボンパル(イムチャンジョン)、ソンギ(ヤンドングン)の悪がき3人組みは、高校をサボってケンカに明け暮れる毎日。ヘジョクの母親は美容師で女手1つで彼を育ててきたし、ソンギの父親は中東に出稼ぎに行っている。ポンパルの父親は肥溜め汲みを仕事にしている。3人とも一様に貧しい。そんな中、ボンパルが学校に姿を見せなくなり、心配して彼の家を訪ねたヘジョクとソンギは、怪我をした父親の変わりにボンパルが働いていることを知る。帰宅した彼が涙ながらに言うには、今度の借金が原因で17歳の妹ポンジャ(ハンチェヨン)がバーのホステスとして働かされているという。彼女こそヘジョクが一目ぼれした女の子で、3人は彼女を連れ戻すためにバーに殴りこみをかける。だが一足遅く、ポンジャは近くのディスコの社長(イデグン)に引き抜かれていた。果敢にもディスコに殴りこみをかけたヘジョクに対して社長は1週間後のディスコ大会で優勝したらポンジャを返すとの条件を出す。だが、ヘジュクはケンカは強いがダンスはからっきしダメだった。

【感想】5年前の作品ということもありますが、かなりベタなコメディです。なんでポンジャを返す条件がディスコ大会優勝なんだ!なんでダンスを水中で練習するために山まで行くんだ(近くのプールでもいいだろ)!なーんて、突っ込みどころも満載。それらが笑えて楽しかったです。イジョンジン、イムチャンジョン、ヤンドングンとも今では立派に主役を張るスター。その若き姿が見られるのも嬉しいのですが(当時28歳のイムチャンジョンの高校生姿にはちょっと無理があり、そこがまた笑える)、韓国映画ファンにとっては脇役もたまりません。特に往年の名優イデグンがディスコの社長にして実はかつてのマンボキングとして登場し、ギャグをかましてくれるところ。バーのオーナーのアンソクファンとダンス講師のチョンウンピョの胡散臭さも笑えます。オダルスのダンスも必見(?)。80年代の貧民街を思わせる下町風景もいい感じです。単純なストーリーで、物足りなさを感じる方もいるでしょうが、私は結構気に入りました。

【なあご的おすすめ度】 ★★★

【おまけ】この作品、キムドンウォン監督が1998年に製作した短編映画を元にしてるようで、韓国版DVDにはその作品も収録されています。比較ができて面白いです。
それから、肥溜め汲みのシーンが出てきますので、お食事中の鑑賞は避けたほうが無難です。
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by nakaenoguchi | 2007-02-19 14:58 | 189.海賊、ディスコ王になる
韓国映画リビュー その188 「堤防伝説」
b0038222_2318399.jpgリビューその188は昨年秋に公開された「堤防伝説」です。

堤防伝説
2006年作品
監督:チョ・ボムグ
出演:パク・コニョン、イ・チョニ、MCモン

【ストーリー】口だけが達者でケンカはからっきし弱いギョンノ(MCモン)、表面的には温和に見えても実はケンカっぱやいソンヒョン(イチョニ)、ケンカの腕ならだれにも負けないチョングォン(パクコニョン)。この3人の高校生はノータッチ組を結成し、堤防一帯を治めていた。しかし、チョングォンが堤防を去って組は解散状態となる。5年が過ぎ、ギョンノは健康ランドでのカラオケ指導で人気を集め、ソンヒョンは肛門科医として働いていた。ノータッチ組解散の後は堤防組がのさばり、ギョンノもソンヒョンも肩身の狭い思いをしていたが、そこに出所したチョングォンが戻ってくる。折りしも、チョングォンが所属していたヤクザ組織を裏切ったイジス(ユジテ)が堤防組と組んで一帯の立ち退きを工作していた。

【感想】はっきり言って駄作です。プロローグの高校生時代が長くてだれるし、舞台が5年後に移っても意味のないシーンが沢山あって、最後のオチは「えっ、そりゃないよ」って感じです。たとえば、MCモンとイムヒョンシクの親子のしみじみとしたシーンを挿入したのに、その後親父に何も起こらないなんて、シーン挿入の意味がないと思うな。全てがそんな調子だから、薄っぺらいストーリーにしかならないのよ。主演の3人はアクションを頑張っていますが、まだまだ新人なのでストーリーを引っ張るほどの力量はないし、オダルス、チョンウヒョク、キムスヒョン、チョヒボンといった味のあるワキもその力を発揮しているとは言い難い。1人、気を吐いているのが敵役のユジテで、冷酷卑劣なヤクザをしっかりと役作りをして演じています。もしかしたら、独特なセリフがこの作品のミソなのかもしれませんが、英語字幕(それもスラングが多くわかり難い)ではそのニュアンスが伝わりません。監督がこの作品で何を言いたいかが私には全然わかりませんでした。おバカなアクションコメディだと思って観ると、エグいシーンが沢山あって、女性にはつらいかもしれません。

【なあご的おすすめ度】 ★
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by nakaenoguchi | 2007-02-17 23:18 | 188.堤防伝説
韓国映画リビュー その187 「恋愛術士」
b0038222_18383194.jpgホラーの後のお口直しはヨンジョンフンとパクチニ主演の「恋愛術士」です。

恋愛術士
2005年作品
監督:チョン・セファン
出演:ヨン・ジョンフン、パク・チニ

【ストーリー】ジフン(ヨンジョンフン)は人気急上昇中のマジシャンで、“恋はマジックで自分はそのトリックを知っている”と思っている名うてのプレイボーイ。実際、彼のマジックで落ちない女はなく、今日も治療で訪れた歯医者の美人歯科医を口説いてモーテルで甘い時間をすごしていた。その最中に彼のマネージャーから電話がかかってくる。モーテルでの隠し撮りされた彼の情事がインターネットのポルノサイトで公開されているというのだ。確認すると確かに自分だった。その相手をやっと思い出したジフンは高校の美術教師であるヒウォン(パクチニ)を訪ねる。憤慨したヒウォンが自分たちで犯人を突き止めることを提案し、2人は隠しカメラ検知機を持ってかつて利用したモーテルめぐりをすることになる。ヒウォンは整形外科医にプロポーズされたばかりで、ビデオの存在がみなに知れたら、職場に居られなくなるだけでなく彼をも失う可能性があり、犯人探しにやっきになる。

【感想】ちょっとオシャレな大人のラブストーリーです。かつて恋人同士だった2人が、時にはケンカしながらも協力して犯人を捜すという展開は、最初から結末が見えており、だからこそ安心して観られます。マジックショーの挿入もなかなか効果的。何といってもヨンジョンフンのプレイボーイぶりが笑えます。超ハンサムというわけではない彼が背伸びしてモテモテ男を演じているところが私のツボでした。彼、コメディもいけますねぇ。お相手のパクチニもちょっと気が強い女性を等身大で演じています。チョミリョン、ハドンフン、オユナら脇もいい。笑えるといってもハチャメチャでもドタバタでもシモネタ満載でもないので、どなたにもおすすめできます。ただ、結末に至る過程のツメがちょっと甘い気はするけどね(犯人はどうなったんだ!)。

【なあご的おすすめ度】 ★★★
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by nakaenoguchi | 2007-02-17 18:38 | 187. 恋愛術士
韓国映画リビュー その186 「師の恩」
b0038222_15241535.jpgリビューの186本目は「師の恩」です。昨年夏に公開されたホラーで、苦手なジャンルなため長らくDVDを積んだままにしてました。

師の恩
2006年作品
監督:イム・デウン
出演:オ・ミヒ、ソ・ヨンヒ、ヨ・ヒョンス
   イ・ジヒョン、イ・ドンギュ、パク・ヒョジュン

【ストーリー】海岸沿いに立つ景色のよい家で、殺人事件が起こる。地下室で複数の男女が猟奇的に殺されており、生き残ったのはこの家の持ち主でかつて教師だったパク・ヨオク(オミヒ)と、その教え子で今は彼女の世話をしているミジャ(ソヨンヒ)。意識のまだ戻らないパク先生の手を取り涙を流すミジャに、マ刑事(キムウンス)は事情を問いただす。日に日に衰えるパク先生を喜ばせようと、ミジャはかつてのクラスメートたちを招いたのだった。先生が格別に目をかけていたミョンホ(イドンギュ)、学級委員と副学級委員だったセホ(ヨヒョンス)とウニョン(ユソラ)、サッカー選手志望だったダルボン(パクヒョジュン)、昔は太っていたスニ(イジヒョン)、クラスでも目立たなかったジョンウォン(チャンソンウォン)。みなパク先生への恩を口にするが、そこには白けた雰囲気が漂う。実は、彼らはみな、かつて先生からひどい仕打ちを受けており、復讐を心に秘めていた。パク先生にも、奇形児を生み、そのために夫が自殺したという暗い過去があった。

【感想】こんなホラーを観ると、ホラー映画の存在意義について考えてしまいます。怖がるために映画を観る人の気持ちが分からないなぁ。ストーリーは、教え子たちの先生に対する復讐心と奇形児として生まれた子の怨念が絡み合い悲惨な結果を向かえるというものです。最後にどんでん返しがあり、それは確かに鮮やかですが、そこに至るまでの過程があまりにも醜い。思わず目を背けたくなるグロいシーンも何度も出てきます。演じるのは若手実力派と目されている面々。その中でもソヨンヒが物語のカギとなる女性を熱演していて光ってます。イドンギュも先生からの偏執な愛情を受けたことが原因で精神に異常を来たしている若い男を好演してます。その他、ヨヒョンス、イジヒョン、パクヒョジュン、チャンソンウォンなど、若手ががんばり、オミヒもベテランらしい落ち着いた演技を披露しています。でもねぇ、なにせ救いがないからなぁ。観終わって、どよーんと暗くなってしまいました。ホラーでもいい作品だと何か心を打つものがあるんですが。ということで、本作品はホラー好きの方にのみおすすめします。

【なあご的おすすめ度】 ★☆
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by nakaenoguchi | 2007-02-13 15:24 | 186.師の恩
ケニア便り②ケニアのヒョウ
みなさま、ジャンボ(こんにちは)!
ケニアに来て、はや3週間。日本から同行していた2人の専門家が一足先に帰国し、やっと自分の仕事だけに専念できるようになりました。あと、5週間、これからが勝負です。
その専門家の帰国に伴う報告会で水曜日から日曜日までナイロビに上っていました。ナイロビはここナクルよりも暑かったです。ナクルではほぼ毎日降っていた雨もそれほどなかったし。ナイロビには日本人の美容師さんがいるということなので、髪を切ってもらいました。ケニアに来る前から切りたかったので、さっぱりしました。
昨日、ナイロビからナクルに戻ったのですが、その途中にヒョウに会いました。といっても肉食獣の豹ではなく、雹。雨が降り出したかと思ったら、気温がグッと下がり、車の屋根を打つ音がいやにうるさいので、よくみると雹でした。赤道直下のケニアで雹が降るなんて、とても不思議でした。
カージャックが頻発しているので、途中で車を止めて雹の写真を撮ることができませんでした。豹のほうも、ナクル湖国立公園で会えなかったので、代わりにハイエナの写真を置きますね。
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赤道直下といえば、お風呂の水を抜いたり、洗面台にはってあった水を排水する時に、日本では水が時計回りで渦をつくります。これは地球の自転の影響で、これが南半球だと反時計回りになります。確かにニュージーランドでは左回りでした。赤道直下だとどうなるか試してみましたが、左に回ったり右に回ったり、一定しませんでした。赤道付近だと自転の影響が弱いのかな。

それから、最後にお知らせです。
こちらでの通信速度が遅いせいか、YahooがGateway timeoutになってしまいアクセスできません。今までは出来たということは、この週末でYahooの設定が変わったのかもしれません。ということでメールはしばらくできそうもないので、ご了承下さい。
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by nakaenoguchi | 2007-02-12 15:13 | 韓国映画に関係ない話題&伝言板
韓国映画リビュー その185 「情け容赦なし」
b0038222_1435193.jpgリビューの185本目は「情け容赦なし」です。チャンドンゴンやチェジウが出演しているということもあって、日本でもDVDが発売されていますし、韓国版DVDにも日本語字幕が付いているので、ご覧になった方も多いのではないでしょうか。私もかなり前に観たのですが、今回リビューのために観なおしました。そしたら、あら不思議。印象が大分変わりました。

情け容赦無し
1999年作品
監督:イ・ミョンセ
出演:パク・チュンフン、アン・ソンギ、チャン・ドンゴン

【ストーリー】プサンの街の中心地“40階段”で真昼間に殺人事件が起こる。にわか雨で人通りが途絶えた一瞬の出来事で目撃者はなし。殺されたのは麻薬売買の元締めだった。ドンソク(パクチュンフン)、ヨング(チャンドンゴン)ら、プサン西部警察署の強力1班の7人の刑事たちは一丸となって捜査にあたる。彼らは事件の周辺にいた男たちを次々と逮捕して取り調べ、ついに主犯がチャンソンミンという男(アンソンギ)であることを突き止める。ドンソクはソンミンの女ジュヨン(チェジウ)を使ってソンミンをおびき出すが、あと一歩のところで彼を逃してしまう。逃げるソンミンと追う刑事たちのいたちごっこはその後も続く。そんな中、ヨングが追い詰めた共犯者の1人を誤って射殺してしまう。

【感想】いやぁ、すごい映像だなぁ。スローやストップモーション、絵の挿入、CGの使用などなど、とにかく映像が斬新です。8年後の今みても斬新なんだから、公開当時は観客の度肝を抜いたことでしょう。さすがイミョンセ監督。主演のパクチュンフンは姿勢(猫背)や歩き方、タバコの吸い方など、主人公のキャラをよく作りこんでいます。アンソンギ先生もしかり。チャンドンゴンもがんばっていて、この作品でアイドルから脱皮したと評されたのもうなづけます。ワキを固めるのはイミョンセ作品常連の役者をはじめ、実力派揃い。刑事の熱い情熱と泥臭さがよく出てました。最後は土砂降りの雨の中での、ドンソクとソンミンとのまさに泥まみれの一騎打ち!撮影は大変だったでしょうが、ベテラン役者同士のタイマンは見ごたえがありました。ただ、全体的にみて、ストーリーがありきたりな刑事と犯人との追いかけっこで、男臭くロマンスもないから、つまらないと感じる人も多いでしょう。この作品は、その斬新な映像を楽しめるかで評価が分かれると思います。私は前回はあまり楽しめなかったのですが、今回は楽しめました。

【なあご的おすすめ度】 ★★★
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by nakaenoguchi | 2007-02-12 14:36 | 185.情け容赦なし
韓国映画リビュー その184 「恋愛、その耐え難き軽さ」
b0038222_2346117.jpgリビューその184は、俳優としてもお馴染みのキムヘゴン監督のデビュー作、「恋愛、その耐え難き軽さ」です。

恋愛、その耐え難き軽さ
2005年作品
監督:キム・ヘゴン
出演:キム・スンウ、チャン・ジニョン

【ストーリー】ヨンウン(キムスンウ)はかわいくて淑やかな彼女スギョンがいるにもかかわらずホステスのヨン(チャンジニョン)とも付き合い出す。会うたびにケンカをしては仲直りするというヨンとの関係はスギョンと婚約してからも続き、今年で4年になる。ヨンウンは母が経営する焼肉屋を手伝っているが、ちっとも腰が据わらず悪友たちと遊び歩いている毎日。そんなある日、ヨンウンの二股が母親にバレて、スギョンとの結婚の日取りを決められてしまった。ヨンウンはヨンに申し訳ないとは思うものの、スギョンとの新しい生活に心がはずむ。一方ヨンウンとの連絡が取れなくなったヨンは腹を立てる。彼女は新婚旅行先のホテルに電話をかけ、ヨンウンに向かって「セックスを楽しむのはいいが、楽しく会話はするな、それは耐えられないから」とはき捨てるように言うのだった。

【感想】リアリティ溢れる会話で綴ったユニークな恋愛話か、どうしょうもない男女の痴話言をうだうだと綴った物語か、観る人によって評価は異なるでしょう。私の印象は後者でした。確かに、セリフはリアリティたっぷりでいきいきとしてる感じがします。それを演技の上手な役者たちが演じるので、ラスト近くではヨンに同情してヨンウンが憎らしくもなりました。でも、いかんせん、ありがちな恋愛話をうだうだと続けられてもねぇ。ストーリーがドラマチックでないんです。スピード感もなく、スタイリッシュな映像でもありません。大笑いできるわけでもなく、泣けるわけでもない。心をえぐられるような痛みがあるわけでもなく、心が温かくなるわけでもない。その点で他とは違う作家性を感じなくもないです。でも、残念ながら私の好みじゃないんだな。チャンジニョンはセクシーで正義感が強く姉御肌のホステスを熱演しています。お相手のキムスンウは本作と「浜辺の女」と立て続けになさけない男で、それがあまりにもしっくりくるので笑ってしまいました。その他にもキムサンホ、オダルス、イムスンデ、タクジェフンといった味のある脇役を配していますが、彼らの持ち味が十分に発揮されたとは言いがたいですね。とにかく淡々と進むストーリーが好きな方にだけおすすめします。

【なあご的おすすめ度】 ★☆

【おまけ】主演のチャンジニョンは昨年の大韓民国映画大賞で女優主演賞を受賞しました。チョンドヨンのピンチヒッターとしてプレゼンターで登場した彼女が自分の名前を発表できずに詰まった姿はとても印象的でした。
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by nakaenoguchi | 2007-02-10 23:47 | 184.恋愛、その耐え難き軽さ
韓国映画リビュー その183 「親知らず」
b0038222_21272357.jpgリビュー183本目は、「あなたを忘れない」が只今公開中のイテソン出演、「親知らず」です。

親知らず
2005年作品
監督:チョン・ジウ
出演:キム・ジョンウン、イ・テソン

【ストーリー】進学塾で数学を教えるイニョン(キムジョンウン)は、初恋の相手とそっくりで、しかも名前まで同じ男子生徒イソク(イテソン)と出会い心が疼く。高校生の時、子犬を引き取ってくれた友人のイスが交通事故で亡くなり、その双子の弟イソクと悲しみを共にするうちに親しくなって付き合いだしたものの結局は別れる、というほろ苦い経験をイニョンはしていたのだ。彼女は今、高校時代のクラスメートでバツイチのジョンウ(キムヨンジェ)と同じ家に住んでいおり、母は2人の結婚を望んでいるが、イソクに興味を持った彼女は一回り以上も年下の彼を誘惑するようになる。イニョンの大人の魅力に夢中になったイソクも一緒にいたいと言い出す。ところがある日、イソクを尋ねて女子高生(チョンユミ)が塾にやって来る。彼女はイソクの元カノで、イニョンは彼女に嫉妬する。

【感想】現在と過去が交差する一風変わったストーリーです。高校生のイニョン(チョンユミ扮)がイソクの元カノとして塾に現れ、現代のイニョン(キムジョンウン扮)の嫉妬を買います。ただ全体的な物語のトーンからするとファンタジーとは言いづらいかな。イスクにキスするイニョンの足が宙に浮くというファンタジックなシーンもあるのですが、それが浮いてる感じがするもんね。主人公のイニョンを演じたキムジョンウンはこの作品でイメチェンを図ったのでしょうが、それがしっくりきていません。オーバーアクション気味の演技で笑いや涙を誘ってきた彼女に、小悪魔的な30女の複雑な心を繊細に表現することは難しかったのか、私は主人公に全く感情移入ができませんでした。これは同じ30女と男子高校生との恋愛を描いた「緑の椅子」でソジョン演じる主人公に共感できたのとは対照的です。キムジョンウンが主役として観客をストーリーに引き込まなければならない役回りだから、この説得力のない演技は痛い。イテソンもまだ新人で演技に硬さがあり、なんかやぼったくて魅力を感じなかったしなぁ。これも「緑の椅子」のシムジホとは対照的。同じ新人でもチョンユミの演技はよかったです。それからジョンウ役のキムヨンジェの演技も出色です。若いイソクに夢中になる恋人イニョンを心配するものの嫉妬はしないというちょっと非現実的な男に説得力を持たせていました。恋愛モノですが、変わった内容なので好き嫌いがあるでしょう。私はオチを含めて、あまり好みではありませんでした。「ハッピーエンド」のチョンジウ監督作品だからといって、大胆な濡場を期待するとがっかりするかもしれませんよ。

【なあご的おすすめ度】 ★★
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by nakaenoguchi | 2007-02-06 21:28 | 183.親知らず


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118.美術館の隣の動物園
119.ダイバッド
120.ムーダン
121.地球を守れ!
122.シンソッキブルース
123.オー!ブラザース
124.その時、その人々
125.家族
126.蝶
127.江原道の力
128.ベサメムーチョ
129.恋愛の目的
130.若い男
131.葱をサクサク、卵をパカッ
132.夢精期
133.緑の椅子
134.4月の雪
135.ダンサーの純情
136.孤独がもがく時
137.受取人不明
138.公共の敵
139.送還日記
140.連理の枝
141.殺人の追憶
142.甘い人生
143.王の男
144.アガタ
145.南極日誌
146.シルミド
147.生産的活動・私の30回目の
148.Coma
149.ロマンス
150.デイジー
151.野獣と美女
152.インフルエンザ
153.夢中人
154.ショーショーショー
155.春の日のクマは好きですか?
156.私の結婚遠征記
157.How Does the Bli
158. The Eyes
159.美しき野獣
160.アンニョン、兄ちゃん
161.拍手する時に去れ
162.女、チョンヘ
163.Mr.主婦クイズ王
164.愛を逃す
165.怪物
166.波浪注意報
167.トンマッコルへようこそ
168.天軍
169.支離滅裂
170.コチョルのために
171. 愛してる、マルスンさん
172.多細胞少女
173.離れの客とお母さん
174.天下壮士マドンナ
175.私たちの幸せな時間
176.相棒
177.インシャラ
178.とかげ
179.Mr.ソクラテス
180.百万長者の初恋
181.ラブトーク
182.マパド
183.親知らず
184.恋愛、その耐え難き軽さ
185.情け容赦なし
186.師の恩
187. 恋愛術士
188.堤防伝説
189.海賊、ディスコ王になる
190.ホロビッツのために
191.シュロの木の森
192.美女はつらいの
193.オールドミスダイアリー
194.愛する時に話すこと
195.息子
196.ラジオスター
197.羽
198.韓半島
199.ハーブ
200.京義線
201.私の生涯で最も美しい1週間
202.Mr.ロビンの口説き方
203.肝っ玉家族
204.古い庭園
205.いかさま師
206.組暴の妻3
207.宿命
208.ワンスアポンアタイム
209.ララ・サンシャイン
210.角砂糖
211.今、愛している人と暮ら
212.走れ自転車
213.正しく生きよう
214.セブンデイズ
215.悲夢
216.ラジオデイズ
217.アンティーク
218.追撃者
219.その男の本198ページ
220.純情漫画
221.美人図
222.カンチョルジュン
223.たちまわLee
224.影の殺人
225.失踪
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