イマドキの韓国映画を一緒に楽しみましょう!
by なあご
【なあご的おすすめ度】
★:駄作。観る必要なし
★★:フツーにおすすめ
★★★:かなりおすすめ
★★★★:絶対見逃すな!
★★★★★:別格です
以前の記事
カテゴリ:韓国演劇( 12 )
ミュージカル「太陽を抱く月」日本公演
青山劇場で上演されている韓国ミュージカル「太陽を抱く月」を観てきました。
キムスヒョンとハンガイン主演のドラマでおなじみのこの作品、韓国では来週から上演になりますが、一足先に日本公演が青山劇場で行われています。日本公演の主演は超新星のソンジェ。初日ということもあって彼のファンが大勢詰めかけていました。

ストーリーは原作小説よりもドラマに近い感じですね。ドラマでは20時間を超えるストーリーを2時間半にまとめたので、端折ったり設定を変えている部分もかなりありますが、フォンとヤンミョンとウォル(ヨヌ)の恋模様を中心にヨムとミナ公主、ウンやソルが絡む基本的なストーリーはドラマを踏襲しています。ですから、ドラマをご覧になっていればわからないところはありません(逆を言えばドラマを見てないとわからないかもしれない部分は少々あります)。

ミュージカルとして、とにかく歌が素晴らしかったです。巫女のチョン氏役のチェヒョンソンさんをはじめ、みなさん歌がうまい!アンサンブルの歌も声量があって素晴らしかったです。それに男性陣の殺陣と女性人の優雅な踊りも素敵でした。ポシャギを模したスクリーン(シースルーの幕)を重ねて、奥行のある舞台を演出している点も良かったです。

主演のソンジェ君ですが、日本人観客のためのアイドルキャスティングみたいでちょっと心配だったのですが、思っていたよりも良かったです。特に歌は、中音域でやや不安定なところはあったものの高音の伸びはさすがに歌手だと感心しました。声量はもうちょっとほしかったけどね。演技についても初日にしてはがんばっていたと思います。ただ、ここぞという時に全観客の視線を自分に集中させるような演技上の工夫がもう少しほしかったですね。極端な例ですが歌舞伎でいう“見得をきる”ような演技ね。それがないので、なんか演技がすーっと流れていってしまった感じがしました。
これは彼だけじゃなく全体的にも言えるのですが、観客の視線を集めるとか、拍手や手拍子をもらいたい時とかは、もっとはっきりとそれを示さないと、韓国人と比べてリアクションが大きくない日本の観客は動いてくれないよー。だから今回も歌い終わりに拍手が起こらず次へと流れてしまった場面が何度かありました。「スリルミー」のようにそれを要求しない舞台は別だけどね。

それと演出についてもう一ついえば、もう少しキャラ立ち(各登場人物のキャラクターをはっきり)させた方が良かったように思いました。私が1階の後方席で舞台から遠かったせいもあるのですが、前半、衣装の色でしか登場人物が区別できなかったんですよ。時間の制約があるからしょうがないとは思うんですけどね。

色々書きましたが、全体的な感想としてはまずまずの作品だと思いました。別のキャストでも観てみたいです。

ご参考までに、ミュージカル「太陽を抱く月」は、青山劇場で12月12日まで上演されています。詳しいことはコチラでどうぞ(音が出るので注意)。
[PR]
by nakaenoguchi | 2013-12-13 00:23 | 韓国演劇
「えれがんす」
ご無沙汰しています。
ケニアから戻り、11月9日のパキスタン出発に向けて準備をしていましたが、訳あってその仕事がぽしゃってしまったので、今回はかなり長く日本にいる予定です。
これで毎年逃している東京フィルメックスも韓国映画ショーケースも韓流シネフェスも参加できる!と喜んだのですが、もう「グッドモーニングプレジデント」も「作戦」も「コウモリ」もチケット売り切れでした(涙)。

気を取り直して韓国映画がらみの話題を1つ。

昨年上演された「焼肉ドラゴン」という日韓共同製作の舞台で肝っ玉母さんを演じ、韓国人で初めて読売演劇大賞優秀女優賞を受賞したコスヒ嬢(先月ご結婚されたのでもう“嬢”づけでは呼べませんね)。韓国映画的には「ほえる犬はかまない(原題:フランダースの犬)」でペドゥナの親友役や「グエムル(邦題:怪物)」でソンガンホに人質にされてしまうナース役などでお馴染みですね。
所属する劇団コルモッキルの「青春礼讃」という芝居を青森まで観にいった時にご本人とお話する機会があったのですが、その時に「再来年、渡辺えりさんと一緒に日本の舞台に立つ」とおっしゃっていたのですが(上記「焼肉ドラゴン」の記事参照)、その情報がいよいよ上がってきました。
それがシス・カンパニー製作の「えれがんす」です。
b0038222_14311246.jpg
“シンクロナイズド・スイミング界の開拓者。フィギュア・スケート界の重鎮。高得点をたたき出してきた鬼コーチたちの、点数のつけられないひそやかな日々。我が身に幸運をもたらすのはどちらか!?( 「えれがんす」HPより)

来年1月29日~2月14日に新宿・紀ノ国屋ホールでの公演で、作・演出が「猫のホテル」の千葉雅子、出演はスヒさんの他に、渡辺えり、木野花、梅沢昌代、八島智人、中村倫也(敬称略)。

いやぁ、楽しみですねぇ。スヒさんと渡辺えりさんは姉妹役なのでしょうか。
チケット発売は12月12日(土)ですが、一部のチケットサイトではプレリザーブが始まっています。

パキスタン派遣がぽしゃった私は当分日本に居る予定なので、この舞台はぜひ観たいと思っています。
[PR]
by nakaenoguchi | 2009-11-17 14:32 | 韓国演劇
「焼肉ドラゴン」、読売演劇大賞も受賞!
先日も取上げた、「焼肉ドラゴン」が朝日芸術賞グランプリ、鶴屋南北戯曲賞、紀伊国屋演劇賞個人賞(チョンウィシン・戯曲)に続き、読売演劇大賞でもグランプリと最優秀作品賞を受賞しました。グランプリは全会一致だったとか。優秀男優賞(シンチョルジュン)、優秀女優賞(コスヒ)、優秀演出家賞(チョンウィシン・ヤンジュンウン)を含めると5冠達成です(関連記事はこちら)。
b0038222_23521116.jpg
「焼肉ドラゴン」の評判は高く、2008年の演劇賞の何冠を取るかとウワサされるほどだったらしいですが、ホントにすごいですねぇ。この作品をナマで観た私にとっても、なんか自分のことのように嬉しいです。

この作品の感想は某掲示板に書いたので、このブログでは記事にしなかったのですが、せっかくなので受賞の記念(?)にその時の投稿を抜粋して転記しますね。

昨日、「焼肉ドラゴン」という舞台を観てきました。
日韓共同公演で、「血と骨」「月はどっちにでている」といった映画のシナリオでも有名な在日のチョンウィシンがホンを書き、韓国で人気のヤンジュンウンと共同演出した作品です。主演はコ・スヒとシン・チョルジン。コ・スヒは「ほえる犬はかまない(原題:フランダースの犬)」や「親切なクムジャさん」「グエムル」と映画でも有名な女優さんで、シンチョルジンはどこかでみたことあるなぁと思ったら、「火山高」や「百万長者の初恋」など色々な韓国映画に出演しているベテラン俳優さんでした。そのほか、千葉哲也、占部房子、笑福亭銀瓶といった、そこそこ名のある日本人役者も出演しています。大阪の伊丹空港近くの在日タウンに住む在日一家の物語で、思ったよりもシリアスな芝居でしたが、その分心を動かすものがあり、観終わったあとにじわじわ感動が押し寄せてきました。かなりいいです。
昨日は上演後にシアタートークがあり、元NHKの堀尾アナの司会でチョンウィシン、ヤンジュンウン、コスヒ、千葉哲也が登壇して楽しい話が聞けました。Q&Aもたっぷり50分。私は「ソウルの雨」「焼肉ドラゴン」と日韓共同公演への出演が続いたコスヒさんに日韓コラボの難しさについて訊いたんですけど、彼女、日本語がはなせるからコミュニケーションに問題がないせいか、どの国の作品をやるかで違いはあるが出演する役者の国籍で違いはないといってました。映画もそうですが、作り手と観客をつなぐティーチインがあると、作品に対する理解がぐっと深まるので、私は大好きです。
[PR]
by nakaenoguchi | 2009-02-04 23:52 | 韓国演劇
ソウル観劇記 その②
ソウル観劇記のその②です。
今回、6本の芝居を観ましたが、どれも日本でいうところの中小劇場クラスで、舞台と客席との距離がとても近くて、ライブ感がビンビン伝わりました。4本は最前列だったので特にね。

b0038222_2319720.jpg「マリファナ」
場所:마방진 극공작소(訳せません!) 
    (大学路)
出演:オ・ダルス、ソ・チュヒ他
感想:
李氏朝鮮時代の宮廷を舞台に、皇太子と皇太子妃、宦官、官女など7人が入り乱れて、ホモ&ヘテロ・セクシャルな関係を繰り広げるシモネタ満載のドタバタコメディです。オダルスは皇太子妃(ソチュヒ扮)にかなわぬ恋心を抱きながら、その鬱憤を他の人との〇ックスで紛らわせている宦官。ストーリーはあってないようなもので、とにかくドタバタ。きわどいセリフで観客を爆笑させますが、これがわからないのがつらい。でも〇ックスの身体表現は万国共通なので、そこそこは笑えました。7人のアンサンブルがとても良かったです。最も印象的だったのはオダルスの顔のデカさで、他の出演者と並ぶとその差が歴然。最前列で見たので迫力ありましたよ(爆)。

b0038222_2320634.gif「タンポポ、風になって」
場所:トンスンアートセンター小ホール
    (大学路)
出演:チョ・ジェヒョン、イ・ハンウィ他
感想:
演劇熱戦の総合プログラマーを務めるチョジェヒョンが満を持して役者として登場したハートウォーミング・ストーリー。中年夫婦と老夫婦の2組のカップルのお話で、チョジェヒョンは青年から老年までを演じています。やはりすごい演技力です。イハンウィは老人役を無理なくこなしています。でも・・・。ストレートプレイなので、セリフがわからないと内容が把握できなくてね。ラストはまわりで涙する人が沢山いたんですけど、私は泣けませんでした。かなり残念。
演劇熱戦では一番の人気演目らしく、前売りチケットは早々に売り切れ。当日、上演開始1時間半前に並んでやっとチケットをゲットしました。もちろん公演は補助席を含めて満員御礼でした。

b0038222_23225677.gif「あまり驚くな」
場所:こだま(サヌリム)小劇場(新村)
出演:チャン・ヨンナム、キム・ヨンピル、
    キム・ジュワン他
感想:
韓国新演劇100周年を記念してシンチョン(新村)にあるサヌリム小劇場で開催されている“演劇演出家オンパレード”というシリーズの一本。劇団コルモッキルを主宰するパクグニョンの新作です。自分の作品の映画化に奔走する映画監督と家計を支えるためにカラオケコンパニオンをしている妻、引きこもりの義弟と温和な義父、というちょっと変わった一家がおりなす人間模様を描いています。主演はチャンジン作品常連のチャンヨンナム(実はコルモッキル出身)。夫役は第二のパクヘイルと呼ばれているキムヨンピル、その他、劇団コルモッキルの役者達が登場。
パクグニョンは痛烈な社会風刺を滑稽というオブラートに包んで観客の笑いを誘います。自殺、引きこもり、浮気、家庭崩壊といったシリアスなテーマを含みながらもそれを明るい笑いにしているので、観ている観客は重く感じません。それにかなりわかりやすくて、セリフがほとんどわからない私でも沢山笑えました。初日だったにも関わらず、役者達の演技がこなれていて見事でした。キムヨンピルは一昨年の「ソウルの雨」の時は印象が薄かったのですが、よく見ると背が高くいい体で、顔が小さくしかもなかなかのハンサム。これから人気が出そうですね。「青春礼讃」で主役の高校生を演じていたキムジュワンは引きこもりの義弟を演じていたのですが、彼もかなり良かったです。もちろん主演のチャンヨンナムはドラマとの掛け持ちだったにも関わらず、キャラをしっかり作ってきてました。
[PR]
by nakaenoguchi | 2009-01-20 23:24 | 韓国演劇
ソウル観劇記 その①
今回のソウル訪問の一番の目的は芝居を観ることでした。あまり韓国映画がやってないということもあって、芝居は全部で6本も観ました。タイミング良くソウルに居た友人に押さえてもらった1本を除いてはチケットは全て現地調達。ソウル入りした翌朝真っ先にしたのは、教保文庫(光化門にある大きな本屋)のチケット売り場に行ってチケットを買うことでした。でも当日や翌日の公演チケットはそこでは買えなくて、上演当日に劇場に並んで買ったのもありました。チケットが既に売り切れていた作品を含めて、観たかった作品は全てみられたのでラッキーでした。
で、その感想を2回に分けてUPしますね。

b0038222_1711259.gif「リタの教育」
場所:トンスンアートセンター(大学路)
出演:ユン・ジュサン、チェ・ファンジョン
感想:
チョジェヒョンが総合プログラマーを務める“演劇熱戦2”という演劇シリーズのうちの1つ。ウイリーラッセル作の翻訳劇で、17年前に初演されたものを、同じキャストで再演しています。
舞台はイギリス。詩人で大学教授のフランクの元に社会人講座の受講生として美容師のリタが訪ねて来るところから始まります。スッパなリタが教養を身につけてどんどん洗練されていき、その一方でフランクは変わって行くリタをうらやましくそしてちょっと妬ましく思うようになる。ラストがエスプリが効いていてオシャレでした。リタはヨン様ドラマ「ホテリア」でヒロイン・ジニョンの同僚をコミカルに演じていたチェファンジョン。リタの成長を服装(10回くらい衣装替え)だけでなく、コトバや物腰で表現してるのが素晴らしかったです。17年前と同じ役ということは実年齢よりも1回り以上年下を演じている訳で、そのプレッシャーもあったでしょうがとてもキュートでした。フランクは映画「ガン&トークス」の叔父さん役でもお馴染みのユンジュサン。初めは疎ましく思っていたリタに親愛の情を抱くようになり、次第に変わっていく彼女を時にまぶしく時に妬ましく感じるフランクを繊細に演じていました。酔っ払い演技もオーバーアクションでないのでリアルでした。もちろんその透る声にもうっとりでした(笑)。
日本でも 1997年に有川博・富本牧子主演で上演されており、シナリオ本が出ています。今回事前にその本で予習していき、上演中も本を開いて個々のセリフを確認しながら鑑賞したので、韓国人観客と一緒に笑えました。


b0038222_17143039.gif「老いた泥棒の話」
場所:ワンダースペース丸劇場(大学路)
出演:パク・チョルミン、パク・ギルス、
    チェ・ドンムン
感想:
同じく“演劇熱戦2”の人気演目。昨年から再演を繰り返し、とうとうオープンラン(終了期日未定のロングラン)になってしまいました。私は昨年5月に続いて2回目の鑑賞。美術館に忍び込んだ決して若くない泥棒2人と彼らを取り調べる警察官の計3人によるコメディ。観客にリピーターが多く笑いどころを押さえているので、役者と観客が一体となって盛り上がります。役者による“観客いじり”も沢山。お芝居なんだけどアドリブも多く、まるでショウみたいな感じです。コトバだけで笑わせるコメディではないので、韓国語がわからない人にも楽しめると思います。
会場のワンダースペース丸劇場は、舞台と客席の距離が短いんです。映画やドラマでお馴染みの役者たちを、手を伸ばせば届くくらいの距離でナマで見られたのは感動モノでした。特に捜査官役のチェドンムンのナマ腹やナマ尻を至近距離で堪能しました(でも私はオチなかったよん)。

b0038222_17182094.gif「神のアグネス」
場所:チョンミソ劇場(大学路)
出演:ユン・ソクファ、チ・ヨンラン、
   チョン・ミド
感想:
アメリカの人気脚本家ジーン・パイエルマイヤーの作品で、1982年にブロードウエイで初演。1985年にはジェーン・フォンダ主演で映画化もされています。韓国では1983年に初演。当時修道女アグネスを演じて人気を博したユンソクファが25年後に今度はDr.リビングストーンを演じるということで話題になっていました(正式なタイトルも“ユンソクファの神のアグネス”)。でも私のお目当ては役者ではなく、演出のハンジスン。「ゴーストマンマ」、「エンジェルスノー」、「けんか」、ドラマ「恋愛時代」でお馴染みの監督の舞台初演出でした。
男子禁制の修道院で子供を生んだ若い修道女アグネス。産み落とされた子供は首を絞められてゴミ箱に捨てられていた。アグネスの精神鑑定のために派遣されたDr.リビングストーンはアグネスと院長を問い詰める。子供を生んだことすら覚えていないアグネスにDr.リビングストーンは催眠療法を試みる。
舞台にイスがあるだけのセット。場面転換もなし。つまりビジュアルでなくセリフで観客をひっぱるストレートプレイ。韓国語がほとんどわからない私は、事前にストーリーをチェックしていましたが、心理劇はやはりセリフがわからないとキツイですねぇ。役者達が熱演してるのはわかるのですが、個々のセリフがわからないと心を揺さぶられないんですよ。ちょっともったいなかったです。
余談ですが、ユンソクファがアグネスを演じた25年前の初演時にDr.リビングストーンを演じていた女優さん(だれだかわからず)が客席にいて、芝居終了後のユンソクファの挨拶でスペシャルメンションされていました。
[PR]
by nakaenoguchi | 2009-01-17 17:19 | 韓国演劇
祝!「焼肉ドラゴン」、朝日舞台芸術賞グランプリ受賞!
b0038222_1444221.jpg新春にふさわしい、おめでたい話をひとつ。

昨年4月に新国立劇場で上演された「焼肉ドラゴン」が朝日舞台芸術賞のグランプリを受賞しました!2008年のベストプレイに選ばれたのです。パチパチパチ。

新国立劇場と芸術の殿堂(韓国)が共同で制作したこの舞台、私は運良く日本に居て観られました。前売りチケットの販売状況をみたら、まだまだ余裕があったので、当日券でいいやと思ったら、幕を明けた途端に評判がクチコミで伝わり、連日盛況。結局上演1時間以上前から並んでやとチケットが取れました。

大阪の朝鮮人街で焼肉屋を営む在日家族の話です。脚本は在日であり、数々の戯曲の他、映画「月はどっちに出ている」の脚本でも有名な鄭義信(チョンウィシン)。”劇団旅行者”を主宰する韓国でも人気の演出家ヤンジョンウンが共同演出。演じるのは日本と韓国の実力派役者たち(詳しくはこちら、予告編も見られますよ)。

市井に生きる人々のひたむきさと家族の暖かさが、心にジーンときました。秀作です。こんな素晴らしい舞台に出会えたことに感謝しました。

そんな舞台ですから、演劇賞受賞も当然かもしれません。チョンウィシンは紀伊国屋演劇賞の脚本賞も受賞しています。
b0038222_1453253.jpg

ここだけの話ですが、この舞台で母親役を演じたコスヒ嬢(上の写真中央のエンジのシャツの女性)の演技に渡辺えりが感激し、「あなたは天才だ!あなたと姉妹をやりたい」と言われたらしい。それは口だけじゃなくて、実際に来年(2010年)に実現します。コスヒと渡辺えりの姉妹役なんて、観たいですねぇ。
[PR]
by nakaenoguchi | 2009-01-01 01:46 | 韓国演劇
生ギュス!
b0038222_2525644.jpg「ガン&トークス」「公共の敵2」「青春漫画」など、数々の韓国映画に出演している、チョンギュス。特徴あるフェイス、甲高い声、小柄な体格で、一度見たら忘れられないほど印象的なのに、スクリーンの中では主役のもりたて役に徹している、そんな名脇役のチョンギュスが日本で舞台に立つというので、新宿まで見に行って来ました。

その芝居は「足跡の中で」という劇団青羽(チョンウ)の公演。タイニーアリスという小劇場が主催するアリスフェスティバルの演目として招聘されたのでした。
劇団青羽は演出家のキムガンポを中心に1994年に旗揚げされ、社会的問題に切り込んだ作品を発表し続けている、ソウルでも注目の劇団。「足跡のなかで」は2007年のソウル演劇祭で作品賞・脚本賞・演出賞を受賞し、同年札幌アートレスティバルにおいても上演されて審査員特別賞を受賞している作品です。
b0038222_2542817.jpg
ストーリーは、
街はずれの米屋だった家に越してきた駆け出しの画家に、近所の人たちは元通り米を置いてくれと懇願する。仕方なく米を置き、その米の袋に描いた絵が有名になった画家は個展を開くまでになる。その後近隣住民の要請により日用雑貨を次々置くようになるが・・・
というもの。

“社会的主題意識と演劇的方法論の深化を模索して来た劇団”というだけあって、この作品もメタファー(隠喩)が沢山あって、哲学的。夢の夢眠社に似た印象を受けました。映画にしても芝居にしてもエンターテイメントであってほしいと思い、単純に笑って泣ける芝居が好きな私の好みにはちょっと合わなかったかな。

主演のイホンジェ(上の写真右)は、ダルビッシュにちょっとだけ似てるイケメン。難しい役をがんばってこなしてました。
そして村人1を演じたチョンギュス(下の写真)は、映画と同じく、いい味出してました。彼が登場すると、舞台がふっと和む感じがするんです。セリフの間が絶妙だし、ヒョコヒョコと歩くだけでも滑稽で面白い。それでいて主役を立てて出しゃばらないところは、まさに名脇役です。彼の演技をナマで間近に見られただけでもラッキーでした。
b0038222_25585.jpg
韓国の芝居を日本語字幕付きで観られる機会はそうないので、これからも日本に居る時は(職業柄これが少ないから問題なんですけどね)積極的にこの手の催しに参加したいと思います。
ああ、「青森の雨」が観たいなぁ。
[PR]
by nakaenoguchi | 2008-08-19 02:56 | 韓国演劇
「青春礼讃」
青森県立美術館シアターで上演された、劇団コルモッキルの「青春礼讃(せいしゅんらいさん)」を観て来ました。
「青春礼讃」は1999年に初演されて韓国の演劇賞を総なめした劇団コルモッキルの代表作で、その後何回も再演されて、その都度話題になっている名作です。パクヘイル、ユンジェムン、コスヒなど、今や韓国映画界でひっぱりだこの役者たちを輩出してきたことでも有名です。演劇熱戦のプログラマーでもある俳優のチョジェヒョンに「私が見た90年代以降の韓国演劇の中で、最高の作品」と言わしめたこの作品を日本語字幕つきで観られるのはこれを逃すと2度とないと思い、青森まで行ってきました!

ストーリーは、
高校にろくに行かずに遊び歩いている青年。彼の父親もまた働かずにぶらぶらしており、自分の暴力が原因で失明し離婚した元妻に時々カネをせびっている。青年は不良仲間と遊んでいるときにてんかん持ちの女性と知り合う・・・、
というもの。
b0038222_23534262.jpg
青年役はコルモッキルの新星・キムジュワン(写真右)。てんかん持ちの女性はコスヒ(写真左)。その他、イギュフェ、チョンジョンハ、イスンジュン、パクミンギュなど、劇団コルモッキル生え抜きの役者たちが脇をしっかり固めています。
思った以上にシリアスな内容で、現実逃避に走りたくなるような環境でもがく青年の、ほろ苦い青春が描かれています。韓国映画やドラマではおなじみの「恨」の世界なのですが、それをドラマチックにではなく、淡々と描いていてところが私には新鮮でした。希望がなさそでありそな結末で余韻が残り、観終わってからじわじわ来ました。
一番印象的だったのは、コルモッキルの役者たちがみな演技が上手いこと。役をきっちり作り込んでいます。最前列で観たのですが、役者たちがちょっとした感情の動きまで繊細に表現してるのがよくわかりました。
その中でも、てんかん持ちの女を演じたコスヒの演技は圧巻でした。実年齢よりも年上の役を演じることが多い彼女(「焼肉ドラゴン」ではなんと年下の役者の母親役を演じてた)ですが、この役は実年齢よりも下の24歳の設定。それがとても新鮮でかわいかったです。乙女のように恥らう姿はキュートだし、てんかん発作の演技も迫力満点。下着姿や歌など、ファンとしてはうれしいサービスも(笑)。
上演後にスヒ嬢とお話することもできました。素顔のスヒ嬢はとってもキュートでした(下の写真)。今、映画を撮影中で、「ピンクの靴」のキムヨンギュン監督の時代劇といってましたから、チョスンウとスエ主演の「花火のように蝶のように」かな。楽しみです。
b0038222_23565188.jpg

覚書として、「青春礼讃」のキャストを載せておきますね。

青年:キムジュワン
てんかん持ちの女:コスヒ
父親:イギュフェ
母親:チョンジョンハ
教師:イスンジュン
青年の友達ヨンピル:パクミンギュ
青年の友達イェプニ:コンバンヒョン
青年の友達スジェビ:イジェス
[PR]
by nakaenoguchi | 2008-08-12 23:59 | 韓国演劇
今年もやります、青森県日韓演劇交流事業
今年もやるようです、青森県日韓演劇交流事業。
昨年、青森県立美術館の舞台芸術総監督の長谷川孝治氏が脚本・演出し、劇団弘前劇場と韓国の劇団コルモッキルの役者たちで演じられた「ソウルの雨」。このブログでも記事にしました(詳しくはこちら)。
今年は長谷川氏がプロデューサーになり、劇団コルモッキルを率いるパクグニョンが脚本・演出を担当するようです。パクグニョンといえば、韓国では超人気の脚本・演出家。只今、“演劇熱戦2”で彼の作・演出の「帰ってきたオム社長」が上演中。この作品はコ・スの復帰作としても話題になってますね。
そんなパクグニョンの「青森の雨」が日韓の役者たちによって演じられます。
b0038222_45990.jpg
今年も青森・東京・ソウルの3ヶ所で上演されるこの公演、東京公演は下北沢のザススナリで(おっ、去年の池袋シアターグリーンからグレイドアップだぁ)、9月6日(土)14:00と19:00、7日(日)の14:00の計3公演。チケットは7月12日発売です(チケぴの該当ページはこちら)。
私は残念ながら、ちょうどこの時期は出稼ぎ中(?)なので観られません(涙)。

もっと興味があるのが、この交流事業のプレ公演として上演される「青春礼賛」。
劇団コルモッキルの代表作で、99年の初演の時には各種演劇賞を総なめにし、パクヘイルやユンジェムンなど今や映画界でもひっぱりだこの役者たちを輩出した作品としても有名です(下の写真は初演の時のものです、ユンジェムン、若い!)。
b0038222_485052.jpg
こちらの上演は青森だけで、8月7日(木)、8日(金)、9日(土)の計5公演(詳しくはこちら)。
b0038222_41058100.jpg
昨年は同じくコルモッキルの代表作「キョンスク、キョンスク父さん」が青森で上演されましたが、今年は「青春礼賛」ですかぁ。しかもまたまたコルモッキルの看板女優コスヒ嬢も出演するんだ。うううう、み、み、みたい!!
ということで、真剣に青森行きを考えている私なのでした。
どなたかご一緒する方、いませんか?
(だって公演もペアチケットがあるし、二人の北東北キップなんて割引キップもあるんですもん)
[PR]
by nakaenoguchi | 2008-07-06 04:16 | 韓国演劇
舞台「ソウルの雨」
昨年7月、韓国演劇界の重鎮、オテソクと彼が率いる劇団モクファが来日して、埼玉と東京、それに北九州で「ロミオとジュリエット」の公演を行ったことをご記憶されている方もいると思います(関連ブログ記事はこちら)。

今年もまた韓国演劇界の大物が来日します、いやもうしています。
それが劇団コルモッキル。劇団コルモッキルといえば、パクヘイルやユンジェムン、コスヒ、チェジョンウ、オムヒョソプなど韓国映画界で活躍する役者を多く輩出していることでも有名な人気劇団。率いるのは韓国人気ナンバーワン演出家、パク・グンヒョン(パク・グニョン)。「青春礼賛」で韓国演劇界に旋風を巻き起こし、その後も「三羽カラス」「キョンスク、キョンスク父さん」など立て続けにヒットを飛ばしています。今年5月にLGアートセンターで上演されたチェミンシク主演の「ピロウマン」も彼の演出でした(関連記事はこちら)。

彼と劇団コルモッキルが青森の劇団弘前劇場と共同で行う舞台が「ソウルの雨」です。
b0038222_32726100.jpg
この舞台は青森県日韓演劇交流事業の一環として企画され、青森県立美術館の舞台芸術芸術総監督で劇団弘前劇場の代表の長谷川孝治が脚本と演出を担当、コルモッキルの代表パクグンヒョンが共同制作者として加わっています。日本人キャストを劇団弘前劇場の団員が、韓国人キャストを劇団コルモッキルの団員が演じます。ポンジュノ作品常連のコスヒ(「ほえる犬は噛まない」のペドゥナの親友役や「グエムル」でソンガンホに人質に取られる看護婦役など)のほか、韓国映画にもちょこちょこ顔を出しているキムサンギュ、キムセドン、キムヨンピル、ファンヨニ、チュイニョンなども出演します。

ストーリーはというと、「1943年の京城(現在のソウル)を舞台に、日本人男性と韓国人女性の恋を描く。日本の敗戦と朝鮮戦争など波乱の時代と64年の歳月を経て、2人の子孫が新たな縁を結ぶという物語」だそうです。

青森県立美術館シアターでの公演を16日に終えた後、28日から30日まではソウルのアルコ芸術劇場で上演(ソウル公演芸術祭2007参加)され、来月19日から21日までは東京池袋のシアターグリーンで上演されます(第62回文化庁芸術祭参加)。

東京公演の日程は以下の4回。
10月19日 (金) 19:00開演
10月20日 (土) 14:00開演
10月20日 (土) 19:00開演
10月21日 (日) 14:00開演

料金は以下の通り。
一般ペア5,000円 (当日5,500円)
一般3,000円 (当日3,200円)
学生1,500円 (当日1,800円)
ここでチケットを購入できます。

シアターグリーンのBig Tree Theaterはキャパ167席とこじんまりしており、ライブ感を実感できること請け合いです。韓国語のセリフには字幕が付くので、韓国語がわからない人でも大丈夫。韓国映画ファンのみなさん、たまには舞台をのぞいてみてはいかがでしょうか。

追伸:この公演に先立ち、青森県立美術館シアターでは、劇団コルモッキルの「キョンスク、キョンスクの父さん」を9月1日と2日に上演したそうです。昨年韓国で9つもの演劇賞を取った大ヒット作。これを観ることができた青森の人がうらやましいです。
[PR]
by nakaenoguchi | 2007-09-17 03:29 | 韓国演劇


カテゴリ
全体
はじめまして
韓国映画の話題
韓国ドラマ
韓国俳優ファイル
韓国演劇
韓国映画に関係ない話題&伝言板
1.人魚姫
2.菊花の香り
3.氷雨
4.星
5.オー!マイDJ
6.サプライズ
7.火星からの手紙
8.幼い新婦
9....ing
10.オーバーザレインボー
11.接続
12.誰にでも秘密はある
13.知り合いの女
14.インディアンサマー
15.ドクターポン
16.日が西から昇るなら
17.ガン&トークス
18.ハッピーエンド
19.TUBE
20.フーアーユー
21.約束
22.彼女を信じないで下さい
23.僕の彼女を紹介します
24.家門の栄光
25.英語完全征服
26.シングルス
27.手紙
28.カル
29.あいつはカッコよかった
30.ホン班長
31.風の伝説
32.大韓民国憲法第一条
33.20のアイデンティティ
34.風のファイター
35.Sダイアリー
36.オオカミの誘惑
37.花咲く春が来れば
38.大統領の理髪師
39.オールドボーイ
40.犯罪の再構成
41.いい人がいたら紹介
42.ピアノを弾く大統領
43.情事
44.バス、停留所
45.爆裂野球団
46.ワイルドカード
47.頭師父一体
48.ワニとジュナ
49.チュノミョンベーカリー
50.千年湖
51.懺悔
52.鳥肌
53.頑張れグムスン
54.箪笥
55.春夏秋冬そして春
56.男の香り
57.達磨よ、遊ぼう
58.リザレクション
59.霊
60.花嫁はギャングスター2
61.チャグィモ
62.アイアン・パーム
63.バンジージャンプをする
64.同い年の家庭教師
65.マルジュク通り残酷史
66.春香伝
67.口笛姫
68.ゴースト・タクシー
69.風林高
70.悪い男
71.欲望
72.ひとまず走れ
73.阿羅漢
74.鏡の中へ
75.魚座
76.サマリア
77.神父修行
78.シシルリ2Km
79.空き家
80.ドンテルパパ
81.私の彼のロマンス
82.回し蹴り
83.フェイス
84.R-ポイント
85.カム・サヨン
86.幽霊が住む
87.八月のクリスマス
88.イルマーレ
89.猟奇的な彼女
90.ラブストーリー
91.ホワイトバレンタイン
92.君の中のブルー
93.灼熱の屋上
未分類
94.ディープブルーナイト
95.下流人生
96.ナンバースリー
97.あの島に行きたい
98.女子高生、嫁に行く
99.あきれた男たち
100.Some
101.ドクターK
102.B型の彼氏
103.銀粧刀
104.光復節特赦
105.魔法の性
106.彼女を知らなければスパイ
107.サマータイム
108.スカーレットレター
109.ふざけるな
110.マラソン
111.黄山ヶ原
112.足長おじさん
113.達磨よ、ソウルへ行こう
114.男物語
115.マイブラザー
116.公共の敵2
117.潜伏勤務
118.美術館の隣の動物園
119.ダイバッド
120.ムーダン
121.地球を守れ!
122.シンソッキブルース
123.オー!ブラザース
124.その時、その人々
125.家族
126.蝶
127.江原道の力
128.ベサメムーチョ
129.恋愛の目的
130.若い男
131.葱をサクサク、卵をパカッ
132.夢精期
133.緑の椅子
134.4月の雪
135.ダンサーの純情
136.孤独がもがく時
137.受取人不明
138.公共の敵
139.送還日記
140.連理の枝
141.殺人の追憶
142.甘い人生
143.王の男
144.アガタ
145.南極日誌
146.シルミド
147.生産的活動・私の30回目の
148.Coma
149.ロマンス
150.デイジー
151.野獣と美女
152.インフルエンザ
153.夢中人
154.ショーショーショー
155.春の日のクマは好きですか?
156.私の結婚遠征記
157.How Does the Bli
158. The Eyes
159.美しき野獣
160.アンニョン、兄ちゃん
161.拍手する時に去れ
162.女、チョンヘ
163.Mr.主婦クイズ王
164.愛を逃す
165.怪物
166.波浪注意報
167.トンマッコルへようこそ
168.天軍
169.支離滅裂
170.コチョルのために
171. 愛してる、マルスンさん
172.多細胞少女
173.離れの客とお母さん
174.天下壮士マドンナ
175.私たちの幸せな時間
176.相棒
177.インシャラ
178.とかげ
179.Mr.ソクラテス
180.百万長者の初恋
181.ラブトーク
182.マパド
183.親知らず
184.恋愛、その耐え難き軽さ
185.情け容赦なし
186.師の恩
187. 恋愛術士
188.堤防伝説
189.海賊、ディスコ王になる
190.ホロビッツのために
191.シュロの木の森
192.美女はつらいの
193.オールドミスダイアリー
194.愛する時に話すこと
195.息子
196.ラジオスター
197.羽
198.韓半島
199.ハーブ
200.京義線
201.私の生涯で最も美しい1週間
202.Mr.ロビンの口説き方
203.肝っ玉家族
204.古い庭園
205.いかさま師
206.組暴の妻3
207.宿命
208.ワンスアポンアタイム
209.ララ・サンシャイン
210.角砂糖
211.今、愛している人と暮ら
212.走れ自転車
213.正しく生きよう
214.セブンデイズ
215.悲夢
216.ラジオデイズ
217.アンティーク
218.追撃者
219.その男の本198ページ
220.純情漫画
221.美人図
222.カンチョルジュン
223.たちまわLee
224.影の殺人
225.失踪
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧