お気に入りの映画が続きます。その26は日本のドラマ「29歳のクリスマス」のリメイク、「シングルス」です。
シングルス
2003年作品
監督:クォン・チリン
出演:チャン・ジニョン、オム・ジョンファ、イボムス、キム・ジュヒョク
【ストーリー】ナナン(チャンジニョン)は29歳のデザイナー。近頃、恋人には振られるし、会社は辞めるはめになるし、ロクなことがない。一方、同じく29歳の親友のトンミ(オムジョンファ)は、バリバリのキャリアウーマンでセックスフレンドも多数存在するなど自由奔放な女だ。彼女はジュン(イボムス)とルームシェアしているが、彼は可愛いが性格の悪い女に捕まっている。ある日、ナナンはエリート証券マンのスホン(キムジュヒョク)と同じエレベーターに乗り合わせる。ナナンに一目惚れしたスホンは、彼女の勤めるレストランに通いつめるのだが、鈍感なナナンはそれに気づかない。一方、トンミはひょんなことからジュンと関係を持ってしまう。気まずい2人をとりもつナナン。悪いことにトンミが妊娠してしまう。
【感想】オリジナルのドラマの印象が薄かったので、割とすんなり映画に入ることができました。2時間弱の映画にドラマのエッセンスがぎゅっと詰まった感じです。29歳という人生の岐路に立った女性の心のゆれを繊細に描いています。チャンジニョンは山口智子が演じた役なのですが、これがイメージぴったり。「結婚は狂気の沙汰」でもセクシーな演技を披露したオムジョンファもトンミ役(オリジナルでは松下由樹)に合ってます。それになんといってもイボムスがアクを抑えて善良な男の役を演じているのがいい。これ、オリジナルでは柳葉敏郎がやってた役ですヨ。イメージが全然違うのに、役を自分のものにしているイボムスにブラボー!エリート証券マン役(オリジナルでは仲村トオル)のキムジュヒョクもやさしそうで素敵です。彼の他の作品が見たくなりました。メロでもラブコメでもないけど、20代30代の女性なら、きっと共感できるストーリーだと思います。
【なあご的おすすめ度】 ★★★★
【おまけ】イボムスの”性格の悪い恋人”を演じているのは「ランンラン18歳」のハンジヘちゃんです。