韓国映画リビューの174本目はソウルで観てきた「天下壮士マドンナ」です。字幕ナシでの鑑賞のため内容は完全には理解できてませんので、とりあえずドラフト(草案)ということにしておきます。
天下壮士マドンナ
2006年作品
監督:イ・ヘヨン、イ・ヘジュン(共同監督)
出演:リュ・ドクファン、ペク・ユンシク
【ストーリー】ドング(リュドクファン)はおとなしい普通の男子高校生。取り柄といったら力が強いくらい。ただ人と違うのは、自分が女性だと思っているところ。あこがれのマドンナみたいなイイ女になって、大好きな日本語の先生(チョナンカン)に告白するのが夢。でも真の女性になるには多額の手術費用が必要。相撲選手権の優勝賞金が500万ウォンと知ったドングは相撲部の門を叩くが、そこはコーチ(ペクユンシク)を含めて変わり者が集まる弱小クラブだった。初めは裸になること、そして男性と肌を合わすことを恥ずかしがっていたドングだが、優勝賞金を稼ぐために練習に励むようになる。
【感想】「トンマッコルへようこそ」でヨイルに恋する北の少年兵を演じたリュドクファンが体重を27キロも増やして臨んだ作品です。その甲斐あって、彼の魅力に溢れた作品に仕上がっています。彼が男に恋する気持ち、女性の恥じらいを繊細に表現していて、主演賞にノミネートされるのも納得。コーチ役のペクユンシクは新鮮味がないのですが、父親を演じたキムユンソクは複雑な親の心境を丁寧に表現していてGoodです。そしてゲイ・コードをコメディ色を入れながらも真剣に取り上げているところが高く評価できます。父親にカミングアウトする時の辛さや、恋する先生に告白して拒絶された時の悲しさがこちらにも伝わってきます。主人公のドングを頑張れ!って応援したくなります。スターが出演していない作品なので日本での一般公開はまずないでしょうが、機会があったらぜひ観てほしい、おすすめの作品です。
【なあご的おすすめ度】 ★★★☆