劇団木花レパートリーカンパニーの公演「ロミオとジュリエット」を両国シアターXで鑑賞しました。
(上演中は写真撮影不可だったので、↓の写真は上演前と後です)
セットは思ったよりもシンプルでしたが、五方色(韓国の陰陽五行思想を元にした黄・青・赤・白・黒の5色)の布を飾った韓国家屋をバックに、緑の衣装のモンタギュー家人と赤の衣装のキャピュレット家人の若者たちが舞台上を所狭しと走り回る躍動的な舞台でした。それに2人の初夜のシーンでは白の、死ぬシーンでは赤の布(写真右)が舞台を覆いつくすという演出も印象的でした。
出演している役者たちはみな舞台畑を歩いている人なので、スクリーンでの馴染みが薄いのですが、それでも「地球を守れ」のスニ役だったファンジョンミン(♀)や「浮気な家族」でポンテギュの父親役だったチョンジンガクら、見たことがある役者も何人かいました。役者の中でもマキューシオを時にはコミカルに時には情熱的に演じたイドヒョンは存在感抜群でした。確かにマキューシオは演劇でもバレエでも“性格俳優の腕の見せ所”とよばれる役ですからね。それからジュリエット役のキムムンジョンはキムテヒ似の美人で、その可憐な姿が印象的でした。ロミオ役のキムビョンチョルとともにこれからスクリーンでも活躍しそうな感じがします。
劇団木花は青年団や新宿梁山泊といった日本の劇団とも交流があり、その関係者と思われる人が沢山来てました。一般の観客が退出した後に演出家のオテソク氏の舞台挨拶もありました(写真)。
久しぶりに舞台を最前列中央のかぶりつきで観ましたが、そのライブ感は素晴らしく、映画もいいけど舞台もいいなぁと思いました。問題はセリフがわからないことなんですけどね(笑)。
参考までに主要キャスト名を載せますね。
ロミオ: キム・ビョンチョル
ジュリエット: キム・ムンジョン
ロレンス神父: チョン・ジンガク
マキューシオ: イ・ドヒョン
ティボルト: イ・テヒョン
キャピュレット夫人: ファン・ジョンミン
乳母: チョ・ウナ
もひとつ参考までに、この舞台、2001年の上演の際はロミオがパクヒスン(「南極日誌」の副隊長役)、ジュリエットがチャンヨンナム(「拍手する時に去れ」の女性捜査官役)だったそうです。乳母がファンジョンミン(♀)。ドイツ・ブレーメンでのシェークスピアフェスティバルにも招聘され、チャンヨンナムは2002年の東亜演劇賞女優賞を受賞しました。当時かなり話題になったらしい。観たかったなぁ。
(Special Thanks to N)