リビューその154もちょっとマイナーな作品、ユジュンサン主演の「ショーショーショー」です。
ショーショーショー
2003年作品
監督:キムジョンホ
出演:ユ・ジュンサン、パクソニョン
【ストーリー】1977年ソウル郊外のとある街。サンヘ(ユジュンサン)、サンチョル(イソンギュン)、トンニョン(アンジェファン)は仲のよい3人組でいつもつるんで遊んでいる。ある日、彼らはチンピラとの花札の勝負に勝って酒場の権利を手に入れる。だかそこは、酒場とは名ばかりのボロ屋だった。3人は何とかその酒場をきれいにして“ショーショーショー”という名のカクテルバーをオープンするが、来る客は焼酎を飲むオヤジばかり。オシャレなバーにしようと、街のブラスバンドリーダーでバトントワラーのユニ(パクソニョン)を巻き込んで、カクテルショーの練習を始める。チンピラたちは店を取り戻そうと嫌がらせを始めるが、その大親分こそ、地元の有力者でユニの父親だった。彼はこれ以上ユニに近づかなければ嫌がらせをやめさせると約束する。
【感想】さわやかな青春ストーリー。ですが、笑い・ロマンス・友情・若者の情熱のどれをとっても平均点で、強烈な印象を受けません。特徴といえば1977年というちょっと昔を舞台にしている点なのですが、人気TV番組や国旗掲揚など当時の世相を取り入れているものの、女性の化粧や髪形が今風で、ノワールというよりはレトロ“チック”という感じです。ただ、社会派作品のような重さやほろ苦さはありませんし、エッチなシーンもお下劣シーンもほとんどなく、結末も予想がつくので安心して観てられます。衝撃作(たとえば「オールドボーイ」)を観た後にちょっと心を和ませるにはいいかもしれません。ユジュンサンがドラマの素朴な好青年のイメージそのままにサンヘを演じていますし、パクソニョンもちょっと気が強いけどかわいいユニをぴったりに演じています。この2人のファンは観る価値があるでしょう。
【なあご的おすすめ度】 ★☆