本日、10月17日~25日に開催される東京国際映画祭とその提携企画のプログラム&スケジュールが発表になりました。
今年はこの時期に日本に居るので、どんな作品が観られるか楽しみにしていたんですけど、フタを開けてみれば、韓国映画は鑑賞済みの作品ばかり。昨年から今年にかけてそう沢山の作品を観たわけじゃないんですけどね。
ということで、新作映画の私の個人的な感想をちょこっと書きますね。一部は字幕ナシでの鑑賞なので、ピントがぼけてるかもしれません。
チケット購買の参考になれば幸いです。
<東京国際映画祭(アジアの風)>
「キングコングを持ち上げる」
イボムスとチョアンが共演する女子重量挙げの物語。結構ベタなストーリーなのですが、まんまとハマって大泣きしてしまいました。なかかなの佳作です。★★★☆
「よく知りもしないくせに」
「夜と昼(邦題:アバンチュールはパリで)」の日本公開も間近のホンサンス監督最新作。ホンサンスらしい男女の痴話話がうだうだと続きます。彼独特のオフビートの笑いに乗れるかがカギ。キムテウがなさけなーい男を演じています。共演はコヒョンジョン。ハジョンウもちょっとだけ登場。★★☆
「デジタル3人3色」
全州国際映画祭の目玉企画の今年の作品。3つの短編オムニバス。ホンサンス作品は短編である分テンポが良くてかなり笑えました。なんといってもムンソングンが抜群です。河瀬直美作品は、河瀬直美らしい作品(だとか、私は他の作品を観てないのでわからないけど)。主演は北村一輝。ラヴ・ディアズは全くわからん!ホンサンス作品だけ★★★☆。
「旅人」
韓仏共同制作の作品。監督は在仏の方のようですが、イチャンドンがプロデュースしていて、舞台も韓国だし役者たちも韓国人。内容は未見なのでわかりませんが、孤児院の女の子の話のようですね。
<コリアンシネマウイーク>
「牛の鈴の音」
これは観てないのでわかりません。12月に日本での一般公開が決まっているので、その時観てもいいかも。
「Go Go 70's」
チョスンウ&シンミナ主演。チョスンウの歌は素晴らしいけど、当時の韓国の状況(抑うつされた若者文化)がイマイチ実感できないせいか、なんか心に響いてきません。ロックンロールに熱狂した時代に育ってないしね。日本版DVDが既に発売されています。★★
「うちにどうして来たの?」
カンヘジョン&パクヒスン主演。自殺しようとする男と突然転がり込んできた女の子の不思議なストーリー。ドアップを多用するなど映像的にもちょっと変わってます。商業作品としてそこそここなれてるけど、普通以上でも以下でもないなぁ。★★
<東京国際女性映画際>
「今、このままがいい」
コンヒョジンとシンミナが異父姉妹を演じています。あっと驚く結末なのですが、それに至る過程で布石が明確じゃないので、どうもストンと落ちません。作家性は認めるけど、映像が暗くて登場人物の表情がわかりにくかったり、バックの波の音が大きすぎてセリフがよく聞き取れないなど、商業作品としてはまだまだ。★☆
<したまちコメディ映画際in台東>
「たちまわLee」
リビュー済みなので、それを参照してね。★★★☆
<田辺・弁慶映画祭>
「バンドゥビ」
バングラデシュ人と女子高生の友情の物語。出稼ぎに来た(建前は研修生)外国人労働者を通して韓国の欧米人には好意的でその他の人種には厳しい状況がよくわかります。でも人権問題を押し付けるような感じではなく、あくまでも純情なバングラ人男性とちょっと変わった女子高生の人種を超えて結ばれた友情をストーリーの中心に据えています。★★★
(追加)
フィルメックスのラインナップも発表されましたねぇ。
こちらは、クロージングに「コウモリ」、コンペで「糞バエ」。
フィルメックスらしいセレクションだけど、両方とももう観ちゃったよ。
ガンちゃんのイチモツはどうぼかしが入るかな。